つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

ハービー・山口 写真展

2010年10月15日 | 日記
           ハービー・山口 写真展(キャノンギャラリーS)

品川駅の東側はオフィスビルがたくさん建設され一大タウンを形成している。
その一角にキャノンSタワーがあり、1FのキャノンギャラリーSでは、「ハービー・山口 写真展 1970年、二十歳の憧憬」が開催されていた。
期間は、9月24日(金)~11月2日(火)

◆ハービー・山口氏プロフィール
1950年、東京生まれ。中学2年生の時写真部に入る。高校、大学と写真部で過ごし、片時もカメラを放さなかった。
1973年、ロンドンに行き10年を過ごす。ロンドンでは、劇団に入り役者として100回の舞台を踏む。街の人々にカメラを向ける一方、ミュージシャンの写真を撮るようになる。
1980年に帰国して、日本のミュージシャンの写真を撮るかたわら、若者から老人たちの素顔に迫ったポートレイトが高く評価されるようになった。

◆ハービー・山口氏の談話
この写真展に展示した写真は、1969年から1973年、19歳から23歳にかけて撮影された、およそ40年前の未発表写真です。
写真の専門学校には行っていなかった僕は、素人ながらに、写真家になりたいという意志だけは、誰にも負けないくらい強く心に抱いていて、毎日写真を撮っていました。
自分自身、そして写真を見た人が、ポジティブになれるような写真を撮りたいという思いが根底にありました。
幼少より病弱だった僕は、写真によって生きる希望を探していたのだと思います。
被写体となったのは、僕の憧れや、人間への共感、生きるエネルギー、そして、まだ見ぬ土地への好奇心でした。
これらの写真は、プロの写真家になる前の僕の原点を示すものとして、興味が尽きません。この40年間で、知らず知らずに我々が失ってしまった、「人を信じる、人間のこころ」というものが写っているように思われます。
是非、40年前の、日々を感じて頂きたいと願っております。

この写真展は、全てモノクロでカラー写真はひとつも無い。それだけに臨場感も出ていて、そのときの様子が見事に描き出されている。

(10月15日記)
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