この前は天照大神対天皇という構図から天皇が男性でなければならない理由を述べましたが、今回はその構図が出来上がって、人体という有限性を越えて継承されていく皇位という見地から述べたいと思います。
「我が皇孫(すめみま)が王たるべき国なり」との詔にわが国の皇位の原点が確定しているのですから、何が決定的かというと天照大神の孫ニニギノミコトの血統であるかどうかだけなのです.長子であろうがなかろうが、本当はそんな事はどうでもよい事なのです.しかし後世争いの種になることが多いので人知を以って長子相続が一般的になりました.では何を以ってその血筋を明瞭にすることが出来るかといえば、それは現代の科学も証明しているとおり、男性のy染色体以外にありません。男性である限り、そのy染色体はその父親のy染色体です.そして母親からx染色体を受け継ぐのです.女性は父親からも母親からもx染色体を受け継ぎますが、その子(父の孫)が母親(父の娘)から受け継いだx染色体が父系か母(父の妻)系かを確定することは出来ません。二代先でもうわからなくなるのです.これでははっきり言って何代とは言えないのです.それを人間は既に古代よりわかっていたのです.今の時代になってそのことが分からないというのは、平等というものを間違えているとしか言いようがありません。現代の私達は多くの色眼鏡をかけているのです.眼鏡を外して、もののけ姫のアシタカのように、「曇りなき眼で見届けなければ」なりません。
マクロビオティックを勉強しておられる方はもうお分かりでしょうが、神経系が父親の遺伝の影響、消化器系が母親の影響を大きく受けます。脳が神経系の中枢ですから、精神性は父系の遺伝です.情緒は消化器系ですから母系の遺伝です.父親から男の子はy側の一連の染色体で、女の子はx側の染色体で精神性を受け継ぐのですが、二代で分からなくなってしまう母系ではいけないのです.私達日本人は皆イザナギイザナミ両尊から生まれました.そういう神話を共有しています.ローマはトロイのエレンに起源を持つロムルスが始祖です.ローマ人はそれを心の誇りにしています.私達日本人はそういう一族の中で純潔の天皇を心の紐帯としてまとまって生きてきました.これは明日の日本が過去と繋がっているかどうかの大切な紐なのです.万が一の時も今を生きる私達はその紐を切ってはいけません.どこかに見つけて接がねばならないのです.日本の歴史にはそうした努力の跡が何回かあります.贈名を継体天皇といわれるその名の通りの天皇もおられました.
これは余談ですが、天皇というものはお亡くなりになってはじめて何天皇という贈名で呼ばれるようになります.それは天皇というものが今という時間の象徴だからです.いま天照大神と向かい合って、その精神性を国民に見せておられる象徴だからです.それでいまの天皇を今上天皇とお呼びするのです.だから源氏物語にも「何れのおほん時にかあらん」という書き出しがあるように、どの天皇が生きておられた時代というのが、日本人の過去のあらわし方でした.だから御代というのです.君が代とはそういう意味です.皇位が連綿と受け継がれていく事は、日本の永続性の象徴です.自分を大事にしていることなのです.よく考えて二千年も続いた世界最古の皇室というものの有り難さを日本人は素直に考えなければなりません.字の通り、有り難い、本当に奇跡のようなものなのです.私達の分からなくなってしまったルーツは皆、天照大神を産まれたイザナギイザナミ両尊に帰るのです.そういう神話を作った日本人は、最もマクロビオティック的な自他の区別の少ない国民性を作りました.その象徴でもあるのです.
「我が皇孫(すめみま)が王たるべき国なり」との詔にわが国の皇位の原点が確定しているのですから、何が決定的かというと天照大神の孫ニニギノミコトの血統であるかどうかだけなのです.長子であろうがなかろうが、本当はそんな事はどうでもよい事なのです.しかし後世争いの種になることが多いので人知を以って長子相続が一般的になりました.では何を以ってその血筋を明瞭にすることが出来るかといえば、それは現代の科学も証明しているとおり、男性のy染色体以外にありません。男性である限り、そのy染色体はその父親のy染色体です.そして母親からx染色体を受け継ぐのです.女性は父親からも母親からもx染色体を受け継ぎますが、その子(父の孫)が母親(父の娘)から受け継いだx染色体が父系か母(父の妻)系かを確定することは出来ません。二代先でもうわからなくなるのです.これでははっきり言って何代とは言えないのです.それを人間は既に古代よりわかっていたのです.今の時代になってそのことが分からないというのは、平等というものを間違えているとしか言いようがありません。現代の私達は多くの色眼鏡をかけているのです.眼鏡を外して、もののけ姫のアシタカのように、「曇りなき眼で見届けなければ」なりません。
マクロビオティックを勉強しておられる方はもうお分かりでしょうが、神経系が父親の遺伝の影響、消化器系が母親の影響を大きく受けます。脳が神経系の中枢ですから、精神性は父系の遺伝です.情緒は消化器系ですから母系の遺伝です.父親から男の子はy側の一連の染色体で、女の子はx側の染色体で精神性を受け継ぐのですが、二代で分からなくなってしまう母系ではいけないのです.私達日本人は皆イザナギイザナミ両尊から生まれました.そういう神話を共有しています.ローマはトロイのエレンに起源を持つロムルスが始祖です.ローマ人はそれを心の誇りにしています.私達日本人はそういう一族の中で純潔の天皇を心の紐帯としてまとまって生きてきました.これは明日の日本が過去と繋がっているかどうかの大切な紐なのです.万が一の時も今を生きる私達はその紐を切ってはいけません.どこかに見つけて接がねばならないのです.日本の歴史にはそうした努力の跡が何回かあります.贈名を継体天皇といわれるその名の通りの天皇もおられました.
これは余談ですが、天皇というものはお亡くなりになってはじめて何天皇という贈名で呼ばれるようになります.それは天皇というものが今という時間の象徴だからです.いま天照大神と向かい合って、その精神性を国民に見せておられる象徴だからです.それでいまの天皇を今上天皇とお呼びするのです.だから源氏物語にも「何れのおほん時にかあらん」という書き出しがあるように、どの天皇が生きておられた時代というのが、日本人の過去のあらわし方でした.だから御代というのです.君が代とはそういう意味です.皇位が連綿と受け継がれていく事は、日本の永続性の象徴です.自分を大事にしていることなのです.よく考えて二千年も続いた世界最古の皇室というものの有り難さを日本人は素直に考えなければなりません.字の通り、有り難い、本当に奇跡のようなものなのです.私達の分からなくなってしまったルーツは皆、天照大神を産まれたイザナギイザナミ両尊に帰るのです.そういう神話を作った日本人は、最もマクロビオティック的な自他の区別の少ない国民性を作りました.その象徴でもあるのです.