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芙蓉と萩と

2008-09-16 15:57:47 | 季節・週末散歩

裏庭は芙蓉の花が真っ盛りです.木の花の咲くや姫をついつい思います.桜の花か桃の花が正解かもしれませんが、芙蓉の立ち姿は本当につい連想してしまう美しさです.いかめしい祖父が大好きだった芙蓉の花、祖父は厳格でもって地域で有名(?)な人でした.その祖父とのちぐはぐ感がまた懐かしい・・・・・・

祖父の生きた時代は学校の先生は格別の存在でした.校長先生ともなると一段と格別でした.20年も校長を勤めた祖父は、私が高校を出て上京するまでも有名でした.猫が大好きで、子猫をよく拾って来ました.祖父は平戸では絶壁で名高い安満岳のその絶壁で逆立ちをしたことでも有名です.今でもお年よりの方からは言われます.そんな器械体操の得意な祖父は猫のおしこみも特別です.はたきをもって跳躍をさせるのです.子猫ははたきにじゃれついて、飛び上がるようになります.段々高く飛べると誉められます.我が家の障子は、一番上の段に猫の通り抜け用の窓があけられていました.

障子の窓って皆さんご存知ですか?たいていは一番下の障子のますを上の桟だけに糊をつけて障子紙を貼ってひらひらさせておくのです.そうすると猫がそこから出入りをします.ところが我が家の障子も初めはそうなっていたのですが、何しろ跳躍をしたら誉められるのですから・・・・・・子猫は障子の上のほうを破って飛び出し始めました.でも祖父は誉めてせっせと障子貼り・・・・・・そして上の段に窓が開いたというわけです.今ならタレント猫ですね!!!

芙蓉の後には石垣に萩が垂れ下がって見事です.今年は一段とたくさん花が咲きました.赤い萩に混じって白い萩もちらほら.芙蓉は別として私は大体小さいお花が好きです.大輪の花を咲かせるよりもひっそりとしたお花が好きです.道端には今葛の花が真っ盛り、散って道を小豆色に染めています.農家の方がガードレールに稲束を掛けて干しています.車の少ない田舎ならではです.その黄金色に葛や野菊の取り合わせがきれいです.田んぼの畦では思い出したかのように咲く彼岸花が燃えています.田舎の秋の景色だなあと思います.

コメント (2)
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