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今年もまた

2008-10-04 23:45:37 | 季節・週末散歩

花の香の季節がやって来ました.まだ蕾が固く色も薄くひっそりとした風情ですが、その香は風に運ばれて遠くまで届いて、「ああ今年もまたその季節が巡ってきたのだなあ」としみじみ思います.木犀が咲き始めました.まだまだ黄緑がかった白い薄い黄色の蕾をつけています.我が家のシンボルのような金木犀は、姑の父が昭和28年に苗を植えたものです.何となく日立の宣伝、「その木何の木気になる木・・・・」に似た大きな木になりました.香りは誰に対するメッセージなのでしょうか.しばらくすると黄金色の花をびっしりと咲かせて、そして黄金色の絨毯を敷き詰めたようになるでしょう.

紫蘇の穂の収穫を終えて、紫蘇の実の塩漬けを作りました.薫り高い紫蘇の実をしごくと、指先は灰汁で真っ黒に染まります.この紫蘇の実の塩漬けは、ご飯によし、パスタによし、野菜の炒め物によし・・・・と色々に楽しめます.でもかご一杯摘んで瓶詰め2本というところでしょうか.娘夫婦にも送りました.紫蘇の穂を摘んでいたら、ありが紫蘇の種を集めにもう登っていました.蟻はたいしたものですね.ちゃんと美味しい種のあるところを知っています.

もうしばらくするとまた来年のために種をたくさん地に落として枯れてしまいます.蟻もまた忙しく立ち働くことでしょう.そして蟻の残した種が来春また芽を出し青々と茂ります.私たちもその繰り返しを愛でて、一日一日をつむぐように暮らしていく・・・・自然の彩りの中に暮らしていけることを幸せに思います.成人して都会に住む子供達に秋の便りを届けるのも、母の楽しみの一つです.私の伯母は紫蘇の穂を味噌漬にしていました.味醂で甘くした練り味噌を作り紫蘇の穂にまぶしつけるのです.伯母は唐辛子を少し加えて伯父や従兄弟のおつまみにしていました.歯でしごいて食べるのも楽しかったことを覚えています.

今度のマクロビオティック教室では、この紫蘇の実を炊き上がったご飯に混ぜてお味見をして頂く予定です.

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