言語に関する考察・雑
昨夜テレビで『鳥人間』競技を見ました。この放送が始まった頃から私ども夫婦がともに好きな番組ですが、昨夜も『東北大』チームの場面には涙が出てしまいました。チーム全員の夢と希望を背に負って乗り組んだパイロットの根性と現場での修正能力には心の底から感心しました。あんな若者がいる東北はきっと立ち直るだろうと思いました。素晴らしい!!!本当に素晴らしい!!!
それから今朝の新聞の記事。我が家は産経新聞を取っています。理由は簡単、産経新聞からはテレビ等で知ることのできないニュースを知ることが出来るからです。報道が世の中のすべてを伝えてはいないという事実を知ることが出来ます。その書評欄『書評クラブ』に、平成17年から20年のNHK副会長永井多恵子さんの記事がありました。『昭和食堂楽』という本の紹介ですが、その一部を引用すると、
七代目沢村宗十郎・・・・・・・・・・・が、「とんかつもいろいろ食べてみましたが、
やっぱり豚がいちばんですな』と
言っているのもおかしい。とんかつと言えば、普通、豚に決まっているとは思うのだが、
本来はコートレット=衣をつけて揚げるだから、魚でも牛でもよいわけだ。
ちなみに豚をトンと音読、とんかつという命名者は宮内省の元大膳職だったそうだ。・・・
・・・・・・
・・・・・・
何に興味をひかれたのかというと、その『トン』という音です。私達日本人は『豚』の音読みが『トン』だと思っていますが、その昔なぜアジア大陸の漢字圏の人々が『豚』という字に『トン』という音を当てたのか?ということです。これが『川崎真治先生』に関わる問題なので、ちょっと興味をひかれて今朝の記事にしています。『その昔』とは豚が家畜化された頃(?)の話です。あるいは『豚』という字を作りだした頃の話です。
野生の豚はイノシシで、漢字では、『豬(今では猪)』です。『豚』は食用の豬(イノシシ)を意味して作られた漢字です。『月』は『肉』で、月扁のことを『にくづき』といいます。神前にお供えする肉の意味といわれています。漢字の右側部分、つまり旁(つくり)は表音記号で、『豬』という字は『チョ』と読むということを表しています。ということはイノシシを表す部分は扁だったので、その扁に月をつけて新しく『豚』という字を作り、家畜化したイノシシの名にしました。『豬』の扁だった『豚』の旁がこの字を何と読むかを決めることになったのですが、ここにアジアから中近東にまたがる人類の大きな歴史が刻まれているのです。
豕は音を『シ』、扁の名を『いのこへん』といいます。これは、口をつきだして食べあさり太っている豬の形状から作られたとされています。それで豕心(シシン)と言えば、人間のいやしい欲張りの心を表しています。先年宮崎アニメでも人間が豚になるシーンがありましたよね。この漢字はもともとそんな意味合いを含んだ字です。その字がかの高句麗の時代、扶余という国を形成する四大部族(貴族)の一つに当てられていたのです。五色人の謎シリーズでご紹介した『豬加』です。
この豬加は『五色人の謎Ⅰ』でご紹介したとおり、鳥族のなれの果て(?)です。川崎先生は、鳥がなぜ豬になったかという問題に対して、『亥』が『豕』になったと言われています。『亥』が鳥の意を含んでいて、それに似た卑字を採用したらしいのです。誰が?・・・・・もちろん鳥族に勝った部族がです。そして『豬』が当てられました。なぜ扶余で貴族階級にとどまれたか?・・・・・それはもちろん支配する戦勝側の都合です。それに鳥族が“穏やか”だったのかもしれません???あるいは勇敢過ぎて、戦闘可能な男が戦死してしまったのかもしれません???かろうじて生き残った女子供と年寄りに部族をまとめる貴族最下位の地位を与えたのかもしれません???あるいは敗れたのが扶余ではなかったのかもしれません。何らかの理由があった事は確かです。
『豚』という漢字が出来上がった時この豬加部族が多分一番東側に住んでいたのだろうと思います。(こういう東西南北の呼び方はシュメール時代にも行われています。)それで東側の部族といわれて『豬』→『豚』=『東』、音で『トン(トウ)』となりました。あるいはまた『豕』は『口をつきだしているもの』ですから、『啄木鳥(キツツキ)』の『啄』となり、『タク』という音の字は『琢、・・・』など色々と出来ています。この『タク』という音も『豬』から出来ていると思われます。『チョカ(或いはチョガ)』の音が『鳥加(族)』が『豬加』になった理由かもしれません。そしてこの『チョカ』が現在の『ターク』、つまり『トルコ』の語源でもあるのです。
『チョ』=『タク』、『タルク』、『トルク』(、『トルコ』)・・・・・→『トン』で東の字に『トン』という音が当てられたのかもしれません。このように民族の歴史の中に言葉が今も生きていることを私は川崎先生から本を通してあらためて教えていただきました。私達の言葉一つ一つに歴史が息づいています。大陸の人々が『トン』と読む音を『トウ』と読む私達日本人の民族性、癖というか訛りというか、あるいはまた好みというか、そんな条件で言葉は変化していきます。思いもつかないような変化を遂げた言葉の象徴が、バベルの塔事件だと思います。
五色人の謎が分かってくると、色々な面白さが生まれてきます。私達になじみ深い『孫悟空』や『桃太郎』・・・・・こうした昔話の登場人物は三蔵玄奘に名馬白龍、猿の孫悟空に、豚の猪八戒、河童の沙吾浄、桃太郎に犬と猿と雉、そして鬼・・・・何となくその時々の人々の歴史と性格が見えてくるような気がします。そして今日は『トンカツ』という現代のメニューから広がった連想をもとに記事を書きました。
そして今日もまた:
私達は早く横田めぐみさん達を取り返さなければならない!!!
昨夜テレビで『鳥人間』競技を見ました。この放送が始まった頃から私ども夫婦がともに好きな番組ですが、昨夜も『東北大』チームの場面には涙が出てしまいました。チーム全員の夢と希望を背に負って乗り組んだパイロットの根性と現場での修正能力には心の底から感心しました。あんな若者がいる東北はきっと立ち直るだろうと思いました。素晴らしい!!!本当に素晴らしい!!!
それから今朝の新聞の記事。我が家は産経新聞を取っています。理由は簡単、産経新聞からはテレビ等で知ることのできないニュースを知ることが出来るからです。報道が世の中のすべてを伝えてはいないという事実を知ることが出来ます。その書評欄『書評クラブ』に、平成17年から20年のNHK副会長永井多恵子さんの記事がありました。『昭和食堂楽』という本の紹介ですが、その一部を引用すると、
七代目沢村宗十郎・・・・・・・・・・・が、「とんかつもいろいろ食べてみましたが、
やっぱり豚がいちばんですな』と
言っているのもおかしい。とんかつと言えば、普通、豚に決まっているとは思うのだが、
本来はコートレット=衣をつけて揚げるだから、魚でも牛でもよいわけだ。
ちなみに豚をトンと音読、とんかつという命名者は宮内省の元大膳職だったそうだ。・・・
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何に興味をひかれたのかというと、その『トン』という音です。私達日本人は『豚』の音読みが『トン』だと思っていますが、その昔なぜアジア大陸の漢字圏の人々が『豚』という字に『トン』という音を当てたのか?ということです。これが『川崎真治先生』に関わる問題なので、ちょっと興味をひかれて今朝の記事にしています。『その昔』とは豚が家畜化された頃(?)の話です。あるいは『豚』という字を作りだした頃の話です。
野生の豚はイノシシで、漢字では、『豬(今では猪)』です。『豚』は食用の豬(イノシシ)を意味して作られた漢字です。『月』は『肉』で、月扁のことを『にくづき』といいます。神前にお供えする肉の意味といわれています。漢字の右側部分、つまり旁(つくり)は表音記号で、『豬』という字は『チョ』と読むということを表しています。ということはイノシシを表す部分は扁だったので、その扁に月をつけて新しく『豚』という字を作り、家畜化したイノシシの名にしました。『豬』の扁だった『豚』の旁がこの字を何と読むかを決めることになったのですが、ここにアジアから中近東にまたがる人類の大きな歴史が刻まれているのです。
豕は音を『シ』、扁の名を『いのこへん』といいます。これは、口をつきだして食べあさり太っている豬の形状から作られたとされています。それで豕心(シシン)と言えば、人間のいやしい欲張りの心を表しています。先年宮崎アニメでも人間が豚になるシーンがありましたよね。この漢字はもともとそんな意味合いを含んだ字です。その字がかの高句麗の時代、扶余という国を形成する四大部族(貴族)の一つに当てられていたのです。五色人の謎シリーズでご紹介した『豬加』です。
この豬加は『五色人の謎Ⅰ』でご紹介したとおり、鳥族のなれの果て(?)です。川崎先生は、鳥がなぜ豬になったかという問題に対して、『亥』が『豕』になったと言われています。『亥』が鳥の意を含んでいて、それに似た卑字を採用したらしいのです。誰が?・・・・・もちろん鳥族に勝った部族がです。そして『豬』が当てられました。なぜ扶余で貴族階級にとどまれたか?・・・・・それはもちろん支配する戦勝側の都合です。それに鳥族が“穏やか”だったのかもしれません???あるいは勇敢過ぎて、戦闘可能な男が戦死してしまったのかもしれません???かろうじて生き残った女子供と年寄りに部族をまとめる貴族最下位の地位を与えたのかもしれません???あるいは敗れたのが扶余ではなかったのかもしれません。何らかの理由があった事は確かです。
『豚』という漢字が出来上がった時この豬加部族が多分一番東側に住んでいたのだろうと思います。(こういう東西南北の呼び方はシュメール時代にも行われています。)それで東側の部族といわれて『豬』→『豚』=『東』、音で『トン(トウ)』となりました。あるいはまた『豕』は『口をつきだしているもの』ですから、『啄木鳥(キツツキ)』の『啄』となり、『タク』という音の字は『琢、・・・』など色々と出来ています。この『タク』という音も『豬』から出来ていると思われます。『チョカ(或いはチョガ)』の音が『鳥加(族)』が『豬加』になった理由かもしれません。そしてこの『チョカ』が現在の『ターク』、つまり『トルコ』の語源でもあるのです。
『チョ』=『タク』、『タルク』、『トルク』(、『トルコ』)・・・・・→『トン』で東の字に『トン』という音が当てられたのかもしれません。このように民族の歴史の中に言葉が今も生きていることを私は川崎先生から本を通してあらためて教えていただきました。私達の言葉一つ一つに歴史が息づいています。大陸の人々が『トン』と読む音を『トウ』と読む私達日本人の民族性、癖というか訛りというか、あるいはまた好みというか、そんな条件で言葉は変化していきます。思いもつかないような変化を遂げた言葉の象徴が、バベルの塔事件だと思います。
五色人の謎が分かってくると、色々な面白さが生まれてきます。私達になじみ深い『孫悟空』や『桃太郎』・・・・・こうした昔話の登場人物は三蔵玄奘に名馬白龍、猿の孫悟空に、豚の猪八戒、河童の沙吾浄、桃太郎に犬と猿と雉、そして鬼・・・・何となくその時々の人々の歴史と性格が見えてくるような気がします。そして今日は『トンカツ』という現代のメニューから広がった連想をもとに記事を書きました。
そして今日もまた:
私達は早く横田めぐみさん達を取り返さなければならない!!!