子供心に不可解だけれども惹かれる何かがある歌、悲しい何とも言いようのない旋律『叱られて』と複雑な歌『歌を忘れたカナリヤ』
叱られて 叱られて あの子は町までおつかいに この子は坊やをねんねしな 夕べ寂しい村はずれ コンとキツネが鳴きゃせぬか
何度もメロディーを母に教えてもらいました。どうしても心残り。もう一つは『歌を忘れたカナリヤ』
歌を忘れたカナリヤは後ろの山に捨てましょか いえいえそれはかわいそう 歌を忘れたカナリヤは 背戸の小藪に捨てましょか いえいえそれもなりませぬ 歌を忘れたカナリヤは 象牙の舟に銀の櫂 月夜の海に浮かべれば 忘れた歌を思い出す
二小節と三小節の間で転調するんです。がらりと・・・・・それでも何か引っかかったまま・・・・・という複雑な歌。