inspiration-macrobiotique・随想古事記

マクロビオティックインスピレーション・随想古事記・日本語と歴史・バベルの塔・日々雑感

世界最終戦争論

2020-11-15 14:18:58 | 父の背負子2(最終章・これを知るために)

『世界最終戦争論』というのをご存知ですか。いろんな方が言及なさっているし本も出されています。私は『古事記』から『ホツマツタヱ』にたどり着いたころ、馬野周治先生を通じて知りました。馬野先生は『ホツマツタヱ』の研究家でもありましたが、石原莞爾研究家で石原莞爾将軍の『世界最終戦争論』を歴史工学(と仰っていたような)的観点からご自分の『世界最終戦争論』を出しておられます。馬野先生から『ホツマツタヱ』に導かれ、それから『カタカムナ』へと道が開けたのだと思っています。

その世界最終戦争論とは太平洋を挟んで日米間に運命的に起こる道徳と科学の行きつく末の戦争のことなのですが、興味がおありの方は『馬野周治著・世界最終戦争論』をお読みください。馬渕睦夫先生もそれについて書いておられます。今日はその上に立って、最近思った感想をご披露したいと思います。

 

今日は11月15日、世界の目下の関心事は『アメリカ合衆国大統領選挙』です。私は『トランプ大統領』に帰結すると信じています。それは奇しくも、世界最終戦争の代理戦争がアメリカ合衆国大統領選挙として起こったからです。トランプ大統領は4年前『アメリカファースト』と宣言して突如現れて世界中を驚かせましたが、それは当時世界中を支配していた『国際主義(グローバリズム)』に対抗して国内の産業空洞化を阻止するという宣言だったのです。つまりアメリカとアメリカ人に仕事を取り戻し健全な社会・・・・・アメリカ人ならアメリカンドリームをみんなが抱けるような社会を取り戻す・・・・・と宣言したのです。トランプ大統領は実業家として成功して何の不自由もありませんでしたが、アメリカの一般人がどんどん貧しくなっていくことに不信感を持ったのです。娘さんの言ではありませんが、政治家の誰もしないならば、『それなら自分が・・・・』と決心して大統領選に出馬したらしいのです。要するにトランプ大統領はアメリカ人のアメリカを取り戻そうとしたのです。そしてそれを阻んでいるのが『グローバリズム』という商業主義というか、金融資本主義というか・・・・・要するに『お金』の理屈が支配する存在だったというわけです。

『グローバリズム』・・・・・これが宣伝されるようになったのは、というより私達が頻繁に耳にするようになったのは、多分30年位前です。それから工場の海外移転・民営化・多国籍企業・人材派遣・・・・様々な新しい社会の様相が展開しました。今年になって武漢ウィルス騒動が巻き起こり、カタカムナ修行を初めて以来あまり本を読まなくなっていたのですが、再び国際政治学の本を読むようになりました。藤井厳喜先生の配信会員にもなりましたし、馬渕睦夫先生のご本も読むようになりました。そうしているうちに、世界最終戦争論と自分の中の思いとが符合するようになって、『世界最終戦争』が現在起こっていてその様相がはっきりとわかるようになりました。

 

馬渕先生のご本や動画によって、国際金融資本の実態を知るようになりました。国際金融資本というのは、端的に言えば、『お金』の組織です。金融と言えば聞こえが良いのですが、お金を貸して事業を展開させ利子を取り上げる・・・・・だから企業は採算重視になり、コストの安いほうへ安いほうへと流れていく。人件費が高くなれば、未開発国の人材を使うようになる・・・・私達の身の回りでもテレビで呼びかける合言葉は『お得』になりました。だけど利益はみんな利子と株主配当になって取り上げられるのです。消費も生産も拡大させられていきますが、世界中みんな貧乏になっていく。そんな陣営にとっては、国家も国境も不要でただ市場があればよいのです。そんな市場社会では究極的に99%が貧しく1%が世界中の富を集めてしまうことになり、不満を解消すべくアルコールと麻薬、娯楽と快楽、刹那主義が蔓延することになって、人々の道徳心は荒廃してしまい、必然的に現実的にも精神的にも奴隷化してしまいます。そして自分と今だけしか考えられなくなります。(この仕組みを詳しく知りたいとお思いであれば、『国難の正体』などの馬渕先生の著書をお読みください。)

お金という富を支配する人々は、要するに横に横にと広がっって全世界のお金を支配しています。お金儲けのための規制は無いほうが良く、『自由』『平等』『人権』が合言葉です。不思議なことに誰もが反対できない概念的善は、奴隷の鎖のような悪の隠れ蓑なんです。みんなが勝手に自分の自由を叫べば、他人の自由を侵すことになる・・・・・欲に目がくらんだ国際金融資本の実験結果が西洋の歴史です。それが今流行りのグローバリズムと言って、『自由・平等・博愛』のような耳障りの良いスローガンとともに、現在の世界を支配しています。表向きは色々ありますが、裏では一貫して民主化という押し付けです。そして第二次世界大戦・日本では太平洋を挟んでアメリカ民主党大統領のルーズベルトが目論んだとされる大東亜戦争まで行きつき、石原莞爾将軍は『有徳と不徳の世界最終戦争』という運命的責任を悟ったというわけです。

 

そんな横という軸のグローバリズムに対するものが、我が日本の縦の軸の象徴たる万世一系の天皇・・・・・わかりやすく言えば、親子代々の繰り返しの『タネ』の思想です。世界でこの縦の種で生きている国は、今では日本以外にありません。共産主義は『能力のある者の能力』を『能力の無い者の暮らし』に分けてやる主義ですから資本主義ではなかったはずですが、国民の富を国家に全部集めて再配分するというやり方が金融資本にはぴったり合って、日本の敗戦と同時に出来た中華人民共和国は不徳の側の一員になってしまいました。概念的善はどんなものであれ、制度として実現する手段が無いと言ってよいので、建前とは裏腹の国になってしまうのです。そういう訳で、日本は太平洋を隔てたアメリカと背後から中共・韓国との板挟み状態になって、かなり毒され続けてきました。そこに勃発したのがアメリカ大統領選挙です。アメリカが日本に代わって、内戦で横と縦が衝突したのです。

政治家でない民間から誕生したトランプ大統領がアメリカの伝統社会という縦の戦士で、強大なアメリカを溶かしてしまう横のグローバリズムと戦っています。アメリカの伝統は『チャンスの平等』です。そうやって代々暮らしてきた社会を取り戻そうという主張です。伝統という意味で、日本の縦と同じです。それで私は熱い思いで見つめずにはおられません。最初は違和感のあったトランプ大統領に肩入れせずにはおられません。これは代理戦争です。トランプ大統領が勝たねば、日本は一人で身勝手な『不徳』に対峙しなければならず、特攻隊の身を捨てる覚悟を取り戻す以外に生き残る道はありません。日本が負けたら、日本ではなくなります。日本という国は、『タネ』の国です。ずっと次の世代のために、前の世代とともに、身を慎んで互いを思いやり、自分がタネだと分をわきまえて暮らしていく国柄です。

 

縦なる日本と、横なるグローバリスムの国際金融資本社会との、世界最終戦争・・・・・この『縦なる日本』が東洋に現れるという希望なのだと思います。この縦の考え方が広まって、国際金融資本が広くみんなのために貢献するようになることが、日本の存在意義です。慎み深く分け合って生きる・・・・・これは世界に誇るべき暮らし方だと思います。これが日本人の歴史です。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アルコール消毒液事件 | トップ | アメリカ大統領選挙 »
最新の画像もっと見る