ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

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神の領域の入口「鳥居」噺。

2017-01-08 10:31:21 | 伝統文化
ここ数年、日本文化に興味をもち海外から訪れる観光客を含め、神社にお参りする人が増えているような気がする。
神社の境内は神の領域とされていることからパワースポットとして、とくに若い女性たちにとって数年前から人気が急上昇しているようだ。

その神の領域の入口として建てられているのが「鳥居」。この「鳥居」にはいろんな種類がある。大別すると神明系と明神系の2系統あり、明神系のほうが装飾性が強いのが特徴である。その中でもイラストにあるように、伊勢神宮、靖国神社は神明系になる。

一方、明神系はよく見かける鳥居ではあるが、その中で、少し珍しい鳥居がある。例えば、広島 厳島神社の鳥居は「両部鳥居」といい、奈良 大神神社のは「三ツ鳥居(三輪鳥居)」という。

先日訪れた大阪市中央区九太郎町の坐摩神社が、この三ツ鳥居である。その理由は不明だが非常に興味深いものであった。ただ、資料を調べていくと、イラストにあるように、大きな鳥居の左右に一回り小さい鳥居がくっついており、4本の柱で支えられている形になっている。

坐摩神社の三ツ鳥居は、「三泉」を象徴しているという人もいる。坐摩神社のご祭神は「坐摩大神」で、“生井神(生命力のある井戸水の神)” “神井神(幸福と繁栄の井戸水の神)” “綱長井神(深く清らかな井戸水の神)” “波比祇神(屋敷神・庭の神)” “阿須波神(足の神・旅の神)” の五柱を総称して坐摩神社という。その中の「三泉」から三ツ鳥居になったということが文献に記してあった。

門外漢である小生では、資料から紐解いていくのはこの程度である。調べれば調べるほどド壷にはまりそうなので、ひとまず終えた。
また神社に参拝された時は、鳥居の下で一礼をするが、見上げてみるのも楽しいものかもしれない。

資料をひも解いていると思いもよらない大発見(?)があるかも。一つ披ろうすると、知っている人は今さらとおっしゃるかもしれないが読み流してください。

※飲料メーカー大手「サントリー」の社名の由来。創業者の鳥居信治郎氏は、奈良 大神神社の熱心な氏子だった。この大神神社の鳥居は、前述したように「三ツ鳥居」。 “ツ” をとって「三鳥居」となり、カタカナで「サントリー」と命名された、という話し。

下のイラストはYahooの画像から転載






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