ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

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煎茶の稽古で、本草学を学ぶ。

2017-04-15 21:58:16 | 一茶庵「易社」
先日の煎茶の稽古に登場したのが「本草学」なるもの。耳にしたことのない学問に躊躇しながらも興味を覚えた。

ひと言でいうなら「中国古来の植物を中心とする薬物学」となる。中国500年ころ陶弘景のまとめた「神農本草」が初期文献ということである。それを明の李時珍が「本草綱目」という題目で集大成し確立された学問と資料にあった。
日本には平安時代に伝わり、江戸時代に全盛となり、中国の薬物を日本産のものに当てる研究から動物、鉱物におよび博物学・物産学に発展していった。

稽古に鹿のお軸が掛けてあった。茶席では鹿といえば秋によく見かけ、この時期になぜだろうというという疑問がわいていた。
鹿の画の上にこのよう賛(写真)が書かれてあった。説明を聞くと、鹿の種類や角の解説文だった。鹿の角は、不老長寿の薬としては周知の事実である。この解説が、明の時代の「本草綱目」に記されてあるという。

こんな話を聞きながら、一茶庵に伝わる「沃茶法(よくちゃほう)」で春の夜を堪能した。
ちなみに沃茶法とは、急須に茶葉を入れ、急須の外に湯をかけて急須を温め茶葉を蒸らす。そして急須の蓋を開け茶葉に湯を注ぐ。





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