ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

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建仁寺の魅力のひとつ、龍に魅せられて

2019-03-26 10:46:19 | 文化想造塾「逸品殿堂」
京の寺院の中で、訪ねた回数でゆうなら建仁寺が一番だろう。その理由はいくつかある。
その中で、一番がなんと言っても"龍"の画に魅せられたことが大きい。

方丈の下間の襖絵の「雲龍図」と法堂の天井画の「双龍図」の迫力とその存在感は、門外漢の小生でも心に響く。
だから事あるごとに心眼の保養に出かけるのである。
襖絵の雲龍図と天井画の双龍図を比べ評論する技量は全くないが、
描かれた時代と作者の違いを比べながら眺めているのがただただ好きなだけである。

ただ、龍の基礎的な知識は持っているつもりだ。そもそも龍は、仏教を護る八部衆のひとつで、
"水をつかさどる神"として中国から伝わってきた架空神仏として伝承されている。
中国では、松が龍に例えられ天に昇る意味から繁栄の象徴に。そして水の神仏として火から家を護る象徴になっている。

話を戻すと、方丈の雲龍図は江戸時代初期の画家 海北友松(かいほうゆうしょう)筆のもの。
そして法堂の天井画の龍は、2002年に建仁寺創建800年を記念し、日本画家の小泉淳作画伯によって2年掛かりで描かれた大作である。
襖絵は、黒雲の中から姿を現した阿吽の龍が向き合い、動と静で対峙し視線をぶつけあう姿には計り知れないエネルギーを感じる。
一方の天井画の双龍図は、法を説く大切な修行の場で天空から見守り、
そして法の雨を降らし修行僧に力を授けるための神仏としての天井で舞っているという。

いずれにしても訪れた人が、目に見えないエネルギーを享受しているような気がする。
だからまた訪ねてみたくなるのかもしれない。





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