昨日、全国都道府県対抗女子駅伝が京都市で行われ、京都が3年ぶり19回目の優勝を飾った。この大会は、その昔、長い間仕事でかかっていたことでなじみの深い大会のひとつである。
当時、前々日から京都に入り、各都道府県のチームが宿泊する旅館をまわりチームの集合写真を撮っていた。そして当日のレース写真や取材活動をし、後日全チームの写真や記録、そして記事を交えた大会記念冊子を制作、発行していた。
そのせいでいまもTVは欠かさず視聴している。中学生ランナーから高校生、大学生、そしてオリンピア選手など含む社会人ランナーが地元を代表して競う都道府県対抗である。
今大会、最終9区を走る田中希実選手(兵庫代表)と廣中璃梨佳選手(長崎代表)のふたりに注目が集まっていた。ともに日本の中長距離界のトップランナーとして活躍している選手である。
視聴する者はラッキーというか、神様のいたずらか、兵庫と長崎の8区の選手が12位と13位の3秒差で並ぶように最終区のふたりにタスキをつないだ。タスキ中継所には田中選手と廣中選手が並んで待機、本人たちも驚く展開になり笑顔で言葉をかけあうシーンが映りだされていた。
ともにオリンピック、世界選手権を経験しているトップアスリートなので、走りだすとライバルの意識が沸々と湧き上がっていたに違いない。今年最初の競技とあって調整が完全ではない中の最終区決戦だった。
廣中選手が先にタスキを継ないだ田中選手を抜き、最終区間10kmを駆け抜け3人抜いて9位、一方、田中選手も3人抜いて10位でゴール。
久しぶりに両選手の走りっぷりを見た。走りのフォームは違うが今年も健在さをアピール。今年も世界の舞台での活躍を見せてほしい。
ゴールテープを切る優勝の京都(川村楓選手)
最終区兵庫の田中希実選手が先に、そのあとに続く長崎の廣中璃梨佳選手
廣中選手が田中選手に並ぶ
文責/ 渡邉雄二
写真/ NHKの中継映像より転載
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