昨日は、月に一度仏画曼荼羅アート教室を開講している「法楽寺」(大阪市東住吉区)の「不動講総会」があり、そこで小一時間ほどお話をさせていただいた。
寺院で講話する機会がないので、この話をいただいた時に何を喋ったら良いものかと躊躇していたら “仏画について” という示唆をいただき、それなら、ということでお引き受けした。
付けた演題が「仏像仏画を通して仏の教えに触れる」というたいそうものになった。軽い気持ちで提示したものだったが、いやいや、仏画を通して仏の教えなるものが話できるのだろうか、と思案しながら準備はしたものの思うようにはまとまらない中、昨日の本番を迎えた。
確かに種々の仏画を描くことで、描く仏像の種類や役割を学ぶことが多い。その仏像がもつ情報が仏画を通し見た人に多少でも伝わればという思いがある。一心な想いで描いたならきっと伝わるはずだ、といつも思っている。その話をすれば、きっと言いたいことも湧いてくるはずだ。
会場になる客殿に案内されて入ると、和室独特の静寂な雰囲気の中にテーブルと椅子が並べてあった。周りに目をやると襖と天井の間に書が掲げてあった。なんと! これから話す演題の答え(テーマの結論)がここにあった。驚くとともに感動だった。
それは、「自利利他」という言葉。大好きな言葉のひとつである。仏教用語であるこの言葉は、「自らの悟りのために修行し努力すること、そして他の人の救済に尽くすこと」という意味である。
我われの日常のなかでも生かされる大切な言葉として印象深く心にひびく。平たく言うならば、「自分を高めステップアップするためには努力することである。そして社会や人のために尽力する」ということである。
これで決まり! 迷いがとれて話ができそうな気がしてきた。大げさなことのように思えるが、思いあぐねていた “いいたいこと” が天から降ってきたようだった。
筆者の前に法楽寺の小松老師による法楽寺の解説が行われ、その中で、老師が28年前の三重塔の落慶式典のことを話された。「ちょうど今頃でした。式典に合わせ虹がでましてね」という言葉に、えぇ、と思いながらびっくり。ちょうど1時間ほど前に、筆者が駅から法楽寺に向かう途中に東の空に虹が出ていた。良き日なりそうと思ったところだった。
筆者の話は、老師の「虹」の話と、「自利利他」のことからスタートした。取り留めのない話だったかもしれないが持ち時間は終えた。貴重な体験をさせていただいた。聴いていただいた方や法楽寺さんに感謝である。
法楽寺の本堂(須弥壇)
客殿に掲げられている「自利利他」の書
講話する筆者
文/ 渡邉雄二
写真/ 渡邉雄二・法楽寺スタッフの方
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