ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

世界文化遺産 天龍寺の曽源池庭園を守る赤松が無残な姿に

2021-01-25 14:24:33 | 文化想造塾「神社仏閣」

世界文化遺産の天龍寺には数々の見どころがある。

その一つが池泉回遊式の「曽源池庭園(そうげんちていえん)」。

方丈から眺める庭園は、空、山、木々、石、水、風、音などでこの世からあの世を想像(個人観)し連想させてくれる。

この庭を作ったのは、初代天龍寺住職であり作庭家の夢窓疎石(むそうそせき)という僧侶である。庭についての詳細は後日紹介させていただく。

今回、スポットを当てたのが、その曽源池庭園の東南角にある赤松。方丈からも書院からも目に入る、松好きにはたまらない守り龍の如く見えているそれは立派な松である。3年前に訪ねたときは気づかなかったのだが、先日の訪問では、その松を見てびっくり仰天。

何段か重なり合っている枝の最下段の葉以外は、すべての葉が薄茶色に変色していた。枯れているのである。松が枯れているのはそうそう見たことはない。しかしながら、この世界文化遺産の庭園のシンボルである赤松が・・・と絶句。

庭園で作業しておられた庭師の方に伺うと、ほんと~に残念だ、という話だった。

こうなった理由は、と質問してみると「この庭園は開放されていて自由に観光客が歩き回れ、特に角にあるこの松が張り巡っている根(地上には出てない)を踏みつけているのが最大の理由だ」という。治療して治るものではない、とのいうことで伐採するしかないらしい。

長年、曽源池の景色を彩り、人の癒しや感動の呼び水として役割を果たしてきた。今後の行方が気になるが、この赤松に勝るとも劣らないシンボルが、世界文化遺産の曽源池の守り龍として登場してくれることを期待している。

 

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各教室とも十三仏来迎図にチャレンジ

2021-01-24 16:31:56 | 文化想造塾「曼荼羅」

仏画曼陀羅アートでは、

どの教室も十三仏の来迎図制作に

チャレンジしている。

今日は神戸教室。

素晴らしい作品を披ろうしていただいた。

【十三仏の解説】                                                 十三仏は、いろんな宗派で礼拝され、法事の時には十三仏のお軸を掛けてお祀りしする。宗派によって多少仏様の位置が異なるが、今回チャレンジしているのが真言宗用の十三仏全図。大日如来を中心に不動明王、釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩、地蔵菩薩、弥勒菩薩、薬師如来、観音菩薩、勢至菩薩、阿弥陀如来、阿閦如来、虚空蔵菩薩の十三仏で、雲の上に乗って亡き人を迎えに来る「来迎図」として描いている。ちなみに、十三仏は、死者を導く役割としての仏様。初七日が不動明王で、三十三回忌が虚空蔵菩薩である。

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天龍寺に宿る「達磨大師」の表情に惹かれて

2021-01-22 15:33:53 | 寺社絵画

京都 天龍寺では、拝観受付の正面に達磨図が飾られている。

庫裏の奥にある書院の床間にも達磨図のお軸が掛けられている。

筆者は同じ人だと想像はつくが、庫裏の達磨さんは赤の法衣を頭から覆っている。

一方、書院の掛け軸の絵は黄色の法衣である。

 

 

訪ねた際に眺めては手を合わせる。とくに天龍寺の達磨さんはとてもいい表情をされているように思う。

昔から睨めっこする相手が達摩さん。勝てる相手ではないにも必死に厳しい顔を笑わそうと頑張った記憶がある。オバケと達摩さんは怖いものだとインプットされている。

大人になって、達摩さんは中国のお坊さんであり、インドから仏教を中国に伝えた偉い僧侶、達摩大師であることを知り、それ以来、厳つい表情を含めファンになっている。

 

天龍寺に掲げてある黄色と赤の袈裟の着ている達磨図は、インドでは僧侶の袈裟は黄色が使用されている。一方、日本の起き上がり小法師としての達磨さんや達磨図のほとんどが赤色を基調とした袈裟が一般的である。

日本では、古来から魔除けとして火の赤がよく使われる。その効果があると信じられていることから、達摩さんのあの怖い顔には魔除けの僧侶としての姿が似合い定着した。

そして、もう一つ達磨さんには大きな役割が授けられている。それは、起き上がり小法師の達磨さんである。9年という長い間、面壁坐禅で修業した達磨さんの坐禅姿が倒れても起き上がり小法師に写され、達摩さんは不撓不屈の精神の象徴とされている。

 

天龍寺の受付入口の達磨図は、少し苦みばしり、お軸は少し穏やかな表情をされている。筆者は穏やかな方だろうと推測するが、絵のそばにあった木版には達摩図とあり、その横に天龍寺前管長 平田精耕 筆と記してあった。

 

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今年も可憐に咲く、その姿目に浮かぶ。

2021-01-20 14:48:36 | 日本の美

瑞花満梅花 (瑞気、梅花に満つ)。

喜ばしさが、新春に開いた梅の花一輪に満ちている。

 

こんな気分で初春の日々を過ごし、

京の山々をめぐり、2021年の春をお伝えするはずだったが、

残念ながら冬ごもりが続いている。

 

そんななか、以前に訪れた折に、撮りためた一枚一枚を

眺めては梅見月の息吹を楽しんでいる。

 

今年も雪をかぶった白梅も香を放ち、

木々に一輪と、そしてまた一輪と咲く紅梅の可憐さが目に浮かぶ。

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迸る熱意を感じる作品に!

2021-01-18 13:54:31 | 仏画曼荼羅アート教室

仏画曼陀羅アートの泉佐野教室で、

皆さんの作品を披ろうしていただいた。

それぞれの進み具合は少し異なるが、

それぞれのもつ感性や個性が作品に表現されていた。

 

下地の13体の仏画から描きそして、それに着色する。

かなり労力がいる作業であるのは見ての通り。

 

比較的明るい色調の仏画に仕上がり、

想像以上の素晴らしい出来映えに驚いている。

年数は浅いが、迸る熱意が伝わってくる。

それに独創性が加味されてくると作品に深みが生まれる。

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