ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

鳴き龍、八方睨み龍の異名をもつ天井画。時空を超えた仏殿【京さんぽシリーズⅡ】

2021-06-21 11:07:08 | 京さんぽ

相国寺は臨済宗五山の中でも文化芸術の領域に昔から深い関心を示した寺院で有名である。

書や画にたけた僧侶を育てる環境があったようだ。

とくに江戸時代には、狩野派の絵師をはじめ、伊藤若冲や円山応挙、池大雅などの

天才絵師といわれた面々との交流が盛んに行われ、その傑作を多く残している。

 

 

法堂の天井画もその一つ。

法堂の須弥壇には運慶作の釈迦如来像と両脇侍の釈迦三尊像が安置され、仏殿を兼ねている。

その天井の画は狩野光信が描いた播龍図。

手を叩くと龍が鳴き声をあげたかのような音が反響することから「鳴き龍」と呼ばれ、

また、堂内のどの位置から龍を観上げても目が合うという「八方睨み龍」という異名をもっている。

時空を超えたかのような不思議な空間である。臨済宗総本山ならではの荘厳な趣きを感じさせる。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

行雲流水の教え、"日々の繰り返しの中から" [おやじ感想文追想]

2021-06-20 13:41:31 | おやじ感想文シリーズ

行雲流水。昔から好きな言葉である。

空をゆく雲と流れる水。物事に執着せず、淡々として自然の成り行きに任せて行動する、という意味である。

 

         東福寺の一斉坐禅


先日、読んだ本で「心を癒す禅の教え」(著者:嶺興嶽/みねこうがく)の第一章の一行目に、

「禅宗では、「僧堂」と呼ばれる修行道場で修行中の者を「雲水」と呼びます」 と記されている。

ゆく雲のごとく、流れる水のごとく、修行僧が師匠を求め全国を行脚したことに由来する言葉、という続きになっていた。

さて、この今の社会で、独りで生きていけるわけがない。

人を頼り、人に助けられ、生かされていることに気づき、感謝が生まれてくる。

そして、人のために、社会のために何かをしながら生きていく。

それが、行雲流水の中で日々繰り返され成長していくのだろう。

 

 

2015年3月の「心と体のなごみブログ」に掲載した記事を加筆し転載

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やっと、佛日寺で「仏画曼荼羅アート」開講

2021-06-17 11:11:42 | 文化想造塾「曼荼羅」

待ちに待った、大阪 池田市にある佛日寺での仏画曼陀羅アート教室が開講。

4月にスタートするはずだったが、緊急事態宣言のまっただ中では中止を余儀なくされたが、

少し落ち着いてきたので2ヶ月遅れではあるが一昨日、第一回目がスタートした。

 

 

そんな中でも4人の方が参加。初めてのチャレンジにもかかわらず集中力を発揮し素晴らしいお札を制作されていた。

皆さん、仏像や仏画に関心が強く、アマチュアながら仏像を彫っている方、仏像の写真を撮っている方、

また女性陣も仏画や写経に興味がある方など多才な方ばかり。

新しい出会いができたこと嬉しい限りである。このご縁に感謝である。

 

 

今日は朝から雨。引っ越しを予定しているので、溜まりに溜まった物を断捨離し整理に追われている。

整理中、10年前の新聞記事が出てきた。

オッサン、なに語ってるねん!

と突っ込みたくなる写真だった。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

不思議なドールが、私の横で寄り添っている

2021-06-16 17:27:31 | 雑感

なんと不思議ドールが、私のデスクの真横にある籐の椅子に並べられている。

永い間、ショーケースにいたせいか、外で見ると表情がずいぶん明るく見える。

すべて衣装は家内の作で、ヘアーメイク、小物、帽子、靴もそのようである。

私は知らないが、すべてに名前がついているようだ。

昭和の作品なのだが、衣装が欧風スタイルなのでレトロ感がさらに醸し出されている。

ショーケースにはまだたくさんの人形さんや、人形の靴やカバンなども飾られている。

お引越しに向け、随時虫干しされるようだ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人に見せない、見せると芸事になる。文人茶の極意かも【一茶庵稽古追想】

2021-06-14 11:00:47 | 文化想造塾「煎茶」

一茶庵には、文人が愛した煎茶を愉しむ環境が整えられている。

前回は「離房法」という稽古をした。

離房というのは、煎茶を淹れるところと飲むところが異なること。

淹れるところは水屋ではなく茶房。飲むところは書斎。書斎から淹れているところが微かに見える。

山水画には山麓に佇む家がよく描かれている。母屋の後ろに小庵が連なっている光景をよく見かける。

その小庵が茶房になり茶を淹れる庵である。

 

 

文人茶を伝承する一茶庵ならではの茶の愉しみ方を我々も体験させていただける。

それが離房法である。俗っぽくならないためにお点前を人に見せない。

見せると芸事になってしまう、ということらしい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする