ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

立春四友の美しさが春を彩る 【袋中菴 幻の花シリーズ】

2022-01-23 15:27:13 | 文化想造塾「神社仏閣」

二十四節気の大寒から立春までが一年を通しいちばん寒いといわれている。

ちょうど大寒の日に合わせたかのように、近畿地方の中部、北部でも久しぶりの大雪に見舞われている。

 

春の花を紹介するのは時節的にすこし早い気はするが、春に向け木々の枝から膨らむ蕾が雪の間から見えている姿に惹かれて。

春を代表する花が「梅・桜・桃・椿」と思っている。それぞれが雪中に埋もれながらも春に向け美しい花を咲かせるためにエネルギーを蓄えている。この雪中四友の美しく憂いにみちた花が春を彩り、我々の目を楽しませてくれる。

 

一足先にシリーズで紹介している「袋中菴 幻の花」写真集より第三弾として、四友の美しさを紹介する。

袋中菴とは、第一弾の繰り返しになるが浄土宗知恩院派の寺院で、江戸時代の初頭に本山知恩院の尼僧の修行道場として創建された尼僧院。前住職まで18代続く尼院で、尼僧さんによって護持されてきた。その寺院に伝わる「山階御流」という挿花伝承の花がある。その御流の写真集「幻の花」から随時抜粋し紹介している。

 

その第三弾ではそれぞれを立春四友として紹介させていただく。写真の解説は、写真集の解説文を流用させていただいている。少々早いが楽しんでいただければ幸である。

 

■桜流し帯

蕾の頃から散る間際まで華麗な里桜にくらべ、山奥にひっそりと咲く山桜。その控えめな奥ゆかしさを流し帯に託す

 

■桃流し帯

早春の訪れを告げる桃の花。その香りが届くころ、染め分けた色帯で桃の色目を表現し、のどかな春の風情をかもし出す

 

■梅花包み

長かった冬を切り裂くように顔を出す梅の花。立春の候、朝ぼらけの色を花包みにして、訪れた春に捧げる

 

■椿花包み

ひょっこりと顔を出した椿の花びらに、子供の頃の自分のあどけない姿を重ね合わせてみると、いつしか心温まる

 

リポート/ 渡邉雄二 写真/ 「袋中菴 幻の花」写真集複写転載 Reported by Yuji Watanabe

 

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毎年、池田で「社会人落語日本一決定戦」を開催。落語で元気になる町

2022-01-20 14:00:13 | 伝統芸能

年に一度、社会人落語日本一決定戦が大阪 池田市で開催されている。2019年は新型コロナ騒動で中止だったが、第13回目となる昨年は、12月11日、12日に予選会と決勝戦が行われた。

北海道から沖縄、そして海外からも計256通、年齢は20代から80代の幅広い年代層から応募が寄せられた。その中から事前審査を通過した154名が前日、市内6会場に分かれ予選会に臨み、10名が決勝戦への切符を勝ち取った。その翌日、最終決戦で第十三代目名人の座をかけた熱線が繰り広げられた。

 

 

決勝戦は審査委員長に上方落語協会会長で大会の統括責任者である桂文枝氏をはじめ、審査委員には桂小文枝氏、イラストレーターの成瀬國晴氏、よせっぴ編集者の日高美恵氏の4人の厳しい審査が行われ、その結果、みごと名人の座を獲得したのが麹屋と太郎氏(東京)。準優勝が金木亭犀斗氏(福岡)、3位に天神亭珠緒氏(兵庫)が入った。

この社会人落語日本一決定戦は、平成21年、池田市制70周年事業として誕生した。社会人らしい落語をテーマに多種多様な職業の、幅広い年齢の老若男女が池田に集い熱演を繰り広げる、池田市あげてのイベントになっている。

池田市は、落語と縁の深い町として知られている。上方の古典落語の演目に「池田の猪買い」「池田の牛ほめ」「鬼の面」など落語の舞台にもなっている。筆者が好きだった故桂枝雀さんの落語にもよくこの3演目が登場していた。

また、初代・二代目桂春團治の碑が市内の寺に建立されていることや、桂文枝氏が池田市在住ということなどの所縁で落語と池田市が繋がり日本初の「池田落語みゅーじあむ」が平成19年にオープン。池田市は上方落語資料展示館として、上方落語のDVDやCD、図書などが展示され “落語のまち、笑いのまち、元気なまち” を目指している。

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二 写真は昨年のパンフレットを複写掲載

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繰り返しの中で、見えてくるもの 【仏画曼荼羅アート】

2022-01-19 13:23:17 | 文化想造塾「曼荼羅」

新しい年を迎え、仏画曼荼羅アート教室がスタートした。

この春で3年になる。各教室の皆さんの上達ぶりに驚かされる。

仏画を写し、般若心経を書くことから始まり、そして着彩する。

 

この繰り返してあるが、その中から想像力が培われ、それが発揮される。

繰り返しの中から新しいものが見えてくる。そして、それにチャレンジする。

 

そんな仏画曼荼羅アート教室も皆さんに支えられている。

 

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大阪、神戸の地域限定ですが、ご興味があれば、いつでも体験できます。

泉佐野市・池田市・宝塚市・明石市・神戸市の5カ所です。

メール  ipc@wa2.so-net.ne.jp

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人生でいちばん長い日。【27年前の記憶をたどって】

2022-01-17 14:59:45 | 雑感

この揺れは、なんだ~? 目が覚めたと同時に心が叫んでいた。

標高1,000mほどあるスキー場の宿泊ロッジで感じた一瞬である。

その後、また眠りに落ちた。

 

部屋の外の廊下を歩く音で目が覚めた。7時少し回っていた。

騒がしいのでロッジの受付をのぞくと、スキー場スタッフの人たちがリフト点検に出かけるところだった。

部屋に戻り、テレビをつけると、なにやら戦争映画でも見ているような映像が流れている。チャンネルを変えてもどこも一緒のような映像である。

このとき、はじめて異変に気付いた。

再び受付に行くと、一緒に来ていた仕事仲間もいた。

受付でテレビに釘付けになっていると、高速道路が倒壊している映像に背筋が凍りついた。もしかすると、いやいやそんなことはないと心で否定しても、現実は・・。

 

私の住まいの近くの出来事に気づいたのである。

えぇぇぇ、と叫びながら体が動いた。一目散に部屋に戻り返る準備をしていた。

昨日に千種高原スキー場にお邪魔していた。その日は一日打合せを予定していた。

同行していた仕事仲間に、悪いが引き上げると言い残し、スキー場のスタッフに千種町のバス停まで送っていただけないか、をお願いすると快諾を得て出発。

8時ごろだったと記憶している。

 

 

そこから人生でいちばん長い一日を体験することに。

千種町バス亭から中国自動車道の山崎インター(兵庫県と岡山県の間)の高速バスターミナルまでのバスに乗った。30分程度乗っていたと思う。

そのターミナルは高速バスの乗降地で、神戸方面へ向かうバスの切符を買うために窓口に行くと、ご存じ地震でバスが運行ストップとなっている、と告げられた。

呆然と立ちすくんだのを覚えている。

どうすることもできない状態になっていると初めて事の重大さを痛感したのである。

 

公衆電話への往復回数が増える。家に連絡したいがつながらない。何回か目に妻の声が聞こえた。つながったのである。

えらいこっちゃ! 子供たちは無事か?

といったことを覚えている。妻からは無事という返事と、いま近くの避難所にいるということを聞いたときは涙がこぼれてきた。

それからも随時、電話をしてみたが、二度とつながらなかった。

 

途方に暮れているとき、あるご婦人が私に声をかけてくれた。

公衆電話との行き来する姿をみて、「私は名谷(神戸)の娘のところへ行きますが、親戚の人に車で連れて行ってもらうので、もし神戸方面に行こうとされているなら、ご一緒しませんか」と。

この言葉は終生忘れることはないだろう。人から受けて温情が心に刻まれている。

 

1時間半くらい同乗させていただいて名谷の駅まで辿りついた。

後はタクシーで新神戸トンネルを抜ければ神戸の市街地に出られると思いタクシーを待った。

やっと1台が乗り場に。運転手さんに三宮方面へと告げると同時に、そりゃ~、お客さん無理ですよ、という返事が即座に戻ってきた。トンネル内が通れるかどうかわからない、と。

あきらめかけていたときに、後ろにいた男性が、私は神戸市の職員と名乗り市の命令で出勤しなければならない、と半ば強引に運転手さんに詰め寄っていた。運転手さんも仕方なく、ただいけるところまでですよ、といっていたのを聞き、私は、後ろの男性に同乗させてもらってもいいですか、と尋ねると、どうぞ! と。ここでも人の温情を実感した。

 

動き出したが、三宮に抜ける新神戸トンネルが通れるかどうかが不安である。トンネルではすれ違う車はない。行けそう! と3人が口を揃えるかのように声を発した。

新神戸駅のトンネル出入り口までやってきた。抜けた~、とおっさん3人が歓喜の気勢を上げたのを覚えている。

その気勢を一遍させたのが、戦場の跡地に化したかのような街の状況。地震発生をテレビでみた映像を実際に自分の目で見る悲惨さは想像を絶する光景であった。

これ以上は勘弁してください、との運転手さんの声にタクシーを降りた。その時にタクシー代を払った記憶がない。後になって思うと神戸市の職員の方が払われたのであろう。感謝しかない。

8時ごろにスキー場を出て、三宮に着いたのがお昼すぎだったと記憶している。

 

タクシーを降りて改めて見渡す光景に立ち竦んでしまった。家屋が倒壊している。高いビルが傾いている。砲火を受け崩れ去った街のようにしか思えない。

ここからは歩くしかない。15、6キロはある。

長田地区の火事による被害もさることながら高速道路が倒れるくらいの被害が出た灘区、東灘区、そして芦屋市など悲惨な状況を見ながらただ歩いた。倒壊している家屋、いままさに燃えているマンションや家など、それを呆然と見ている人たちを見ながら歩いた。家族がいる我が家に向けてー。

 

自宅まであと数キロ手前のJR芦屋駅のホームの屋根が崩れ落ちている。そして駅前のビルが今にも崩れ落ちそうに傾いている。これを見て、またぞ―っとした。

これらの建物がこんな状態なら、古い我が家は跡形もないのではと想像すると震えてきた。家族の無事は聞いているものの足が前に進まない。

 

つづく

 

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枯山水庭園の「白川砂利」の不思議なパワー

2022-01-16 11:36:56 | 雑感

白川砂利をみていると心ゆらぐ。

 

人生のようで

川のようで

心のようで

 

でも、しばらく見ていると

穏やかな気持ちになるから不思議だ。

 

 

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