(みずむしの くすりころがる こたつかな)
文化的生活というけれど、文化とは一体なんじゃいな?
その代弁者の一人は、水虫君である。私達は無駄に大量にオイルや電気を使い、室内を過剰に暖め、水虫菌を飼育しているのである。
この句の「炬燵」は、エアコン、ストーブ、電気カーペットなど、様々な暖房器具の単なる代表であって、ちと古臭く感じる。しかし、庶民的であるが故に、日本の津々浦々まで水虫が蔓延しているような感じがする。
恥ずかしながら、そういう私も文明病に侵され、水虫菌を育てている一人である。