一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

492  蕗の薹きざんでひとり上手かな  ふじ

2012年02月10日 | 

 

(ふきのとう きざんで ひとりじょうずかな)

 

 中島みゆきに「ひとり上手」という歌がある。作者によると、この「ひとり上手」を作者がパクッたのだと言う。実は、私も「ひとり上手」という造語に感心した一人である。

 

五輪真弓の「恋人よ」にも、「マラソンびと」という造語があったが、最初は違和感を感じたが、いくら考えても代わりになる言葉が見つからず、結局「マラソンびと」は正しい、と言わざるを得なかった。世のヒットメーカー達の詩の中には、こういう『人を唸らせるうまい造語』が結構あるものだ。

 

 さて、中島みゆきは歌の中で、「私はひとり上手ではないのよ」「ひとり上手と呼ばないで」と言っている。だから、この句の作者も、「ひとり上手かな」と断定してはいるものの、中島みゆきと同様、「ひとり上手ではないのよ」と言っている、と解釈するのが正しいのかもしれない。

 

この句は、「照れまん君の俳句歳時記」に詳しく載っていますのでご覧下さい。

 

ブーゲンビリア(ダイヤモンドヘッドにて)

 

コメント (3)
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