確か三島由紀夫が言っていた。①この世には、自分にはできないことなので、想像して書いた小説と、②思う存分やりたい放題をやって、年取ってから書いた自伝的小説の2種類しかない、と。
前者①の代表がスタンダールの「赤と黒」 スタンダールは、醜男で女性に全くもてなかった。それ故、美青年を主人公にして大恋愛小説を書いたのだそうである。
三島は、後者②も実に面白いというある小説を例に出していたが、とうとう題名も作者も忘れてしまい、未だに読んでいないのが、実に残念である。外国人の小説であった、と思う。
さて、この句の赤は、作者だろうか、それとも他人だろうか。それによって、句の意味が随分違う。私の願望としては、絶対作者自身であって欲しい。
Black-crowned Night Heron 0f Hawaii