一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

491  春も早トルソーの背は日を弾く

2012年02月09日 | 

 

石膏で作られた、頭や手足のない真白な彫刻をトルソーと呼ぶ。学校の美術室などでデッサンのモデルとして描かれるから、誰でも知っているだろう。ギリシャ彫刻などをモデルとしたものが多い。

 

 この句は、昭和57年作だから、30年前の句だ。「早春や」ではなく「春も早」としたのが、初心者としてはなかなかの工夫である。但し、これは学生時代の過去の記憶から想像して作ったもので、実体験の句ではない。

 

こんな作り方をしていると、早晩記憶やアイデアは枯渇するから、「句ができない」という壁に必ずぶち当たる,ということを当時の私はまだ知らない。

 

コメント (2)
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