一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

497  早春の釣り残したる海の底

2012年02月18日 | 

 

 今はもう止めたが、海釣りをしていて楽しいのは、餌を付けた釣針の周辺が、どうなっているかを、想像すること。

 

海底が岩場か砂地か、傾斜があるかどうか、潮の流れはどうか、どんな魚が泳いでいるか、腹が空いているか、針付きの餌と見破られていないか、などなど・・・・

 

 目は、海や空や雲、陸地を浮遊しているのだが、実際は頭の中から海の中を覗いているのだ。しかし、その想像はほとんど当たらないが・・・・・・・

 

そして、糸を巻き上げて釣りを止める時は、想像の魚がスーっと消えて、海の底だけが残っている。そして船が帰路に動き出して、ようやく現実に戻る。

 

コメント (2)
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