今はもう止めたが、海釣りをしていて楽しいのは、餌を付けた釣針の周辺が、どうなっているかを、想像すること。
海底が岩場か砂地か、傾斜があるかどうか、潮の流れはどうか、どんな魚が泳いでいるか、腹が空いているか、針付きの餌と見破られていないか、などなど・・・・
目は、海や空や雲、陸地を浮遊しているのだが、実際は頭の中から海の中を覗いているのだ。しかし、その想像はほとんど当たらないが・・・・・・・
そして、糸を巻き上げて釣りを止める時は、想像の魚がスーっと消えて、海の底だけが残っている。そして船が帰路に動き出して、ようやく現実に戻る。