一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

486  木枯や旧家の重き掛布団

2012年02月02日 | 

 

日本海岸を富山から長崎まで歩いた時、柱が太く藁葺きの古い家に泊めてもらったことがある。

もう40年も前のことで、定かな記憶ではないが、代々続いている旧家のような立派な家だったと思う。

唯家自体が古かっただけかもしれないが、家の中は煤けて黒く囲炉裏があって、広い奥座敷は隙間風があるのか、真冬でもないのに、実に寒々としていたことを覚えている。

一人で泊ったそんな旧家の掛け蒲団は、息苦しいくらい重たかった。

 

コメント
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