日本海岸を富山から長崎まで歩いた時、柱が太く藁葺きの古い家に泊めてもらったことがある。
もう40年も前のことで、定かな記憶ではないが、代々続いている旧家のような立派な家だったと思う。
唯家自体が古かっただけかもしれないが、家の中は煤けて黒く囲炉裏があって、広い奥座敷は隙間風があるのか、真冬でもないのに、実に寒々としていたことを覚えている。
一人で泊ったそんな旧家の掛け蒲団は、息苦しいくらい重たかった。
日本海岸を富山から長崎まで歩いた時、柱が太く藁葺きの古い家に泊めてもらったことがある。
もう40年も前のことで、定かな記憶ではないが、代々続いている旧家のような立派な家だったと思う。
唯家自体が古かっただけかもしれないが、家の中は煤けて黒く囲炉裏があって、広い奥座敷は隙間風があるのか、真冬でもないのに、実に寒々としていたことを覚えている。
一人で泊ったそんな旧家の掛け蒲団は、息苦しいくらい重たかった。