(こずえにて ここうとうすい さえずれり)
前回に続いて、この句の囀っている鳥は、やはりホオジロ(頬白)のオスである。木の鉾の最先端に止まり、嘴を空に向けて、一心不乱に鳴き続ける。「イッピツケイジョウツカマツリソウロウ」
散歩の私達が下から見上げようが写真を撮ろうが、全く知らぬ素振りで鳴き続ける。これから始まる子育てのための縄張りを宣言しているのであろう。
「お父さん、頑張って」と言いたいが、それにしてはあまりにも小さくて、あまりにも健気で可愛らしいのである。
Non-breeding Plumage of Hawaii