もう20年も経つだろうか。ある気功師が言っていた。「熱海は気の強い所である。富士山や箱根を含めたこの一帯がそうであるが、ここもなかなか気が強い。だから熱海には宗教団体の本部が多いのだ。気は、宇宙から受け取るもので、特に大木の前で両手を広げ、瞑想すると良い」
さあ、ホントだかどうだか。真偽のほどは別として、我が住める土地を誉められて、悪く思うことはあるまい・・・・・・まあ、その程度に思っている。
ところが、最近の「パワースポット・ブーム」に近くの「伊豆山神社」が当たっているらしく、毎日青年達がお参りに来ているという。
こんな、ちっぽけな神社のどこにパワーがあるのか、と訝しむのだが、頼朝と政子が逢引したのも事実らしいし、鎌倉幕府の絶大な保護があったようだし、国宝の政子の髪で作られた曼荼羅もあるし・・・・・
いづれにしても、この不景気に多くの若者が伊豆山神社にやって来るのは、悪いことではない。しかし、彼らは一体何を拝み、何を祈っているのやら。思慮努力もしないで、棚ぼた式の御利益など有り得ないことを知っているのだろうか。