一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

505  薄氷を鼻先で割り舌で飲む

2012年02月26日 | 

(うすらいを はなさきでわり したでのむ)

 

 この句は、犬の句であるが、犬を省略している。例えば「吠える」という語があれば、「犬」は省略しても良さそうだ。しかし、この句の場合、犬ではなくて他の動物、例えば家畜の牛や豚、動物園の動物などを想像しても一向に構わない。

 

人間に対する犬の自己主張の第一は声。吠える、甘えるなど数種類はある。。第二は、足。食べ物を要求する時や喜びに足を使う。第三は尻尾、喜怒哀楽は尻尾を見ていればすぐ分かる。

そして第四は鼻。嗅覚の鋭い犬は、鼻力もすごい。寝ている私を、鼻でぐいぐい押す。散歩に行きたいのだ。薄い氷ならば、割るなんかへっちゃらである。

しかし、この句『鼻先」が気に入らないので、やはり犬を入れることにした。つまり

薄氷を犬鼻で割り舌で飲む

 

さあ、どっちが良いんだか。

 

Java Sparrow of hawaii

コメント
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