(うすらいを はなさきでわり したでのむ)
この句は、犬の句であるが、犬を省略している。例えば「吠える」という語があれば、「犬」は省略しても良さそうだ。しかし、この句の場合、犬ではなくて他の動物、例えば家畜の牛や豚、動物園の動物などを想像しても一向に構わない。
人間に対する犬の自己主張の第一は声。吠える、甘えるなど数種類はある。。第二は、足。食べ物を要求する時や喜びに足を使う。第三は尻尾、喜怒哀楽は尻尾を見ていればすぐ分かる。
そして第四は鼻。嗅覚の鋭い犬は、鼻力もすごい。寝ている私を、鼻でぐいぐい押す。散歩に行きたいのだ。薄い氷ならば、割るなんかへっちゃらである。
しかし、この句『鼻先」が気に入らないので、やはり犬を入れることにした。つまり
薄氷を犬鼻で割り舌で飲む
さあ、どっちが良いんだか。
Java Sparrow of hawaii