(てんぷらの わらびのあじに おどろきぬ)
数年前、姉夫婦が友人夫婦と泊りにやってきた。泊った次の日の昼、乾麺の蕎麦を茹でて(昔は手打ち蕎麦を打ったが、今は面倒くさくなってしまった)、テラスで野草のてんぷらをすることになった。
庭でとれる山菜は、タラノメ(楤の芽)、ヨモギ(蓬)、ハコベ(繁縷)フキ(蕗)、スギナ(杉菜)、ハナイカダ(花筏)、ヤブレガサ(破れ傘)、ヤブカンゾウ(薮萱草)、ワラビ(蕨)、ゼンマイ(薇)、ドクダミ(蕺)、アシタバ(明日葉)など。4,5人もいれば、大ザルに一杯ぐらいわけなく採れる。町の人には、それが新鮮らしく大喜びしてくれる。
さて、その中にワラビも入っていた。5センチぐらいに刻んで、生のままかき揚げにしてみたところ、なんと驚いた。口の中でとろけるようなぬめりがあって、絶品だったのである。
但し、フグの肝ほどではありませんが、ワラビにはアクがあって、そのまま大量に食べると中毒になるそうです。ご注意あれ。
ヤブレガサ(破れ傘) キク科ヤブレガサ属