(もものおか おおかたをすて かきはじむ)
絵も写真もそうだろうが、全体の見えている中からある一部を切り取る、その切り取り方が作者の考え方や感性を示すことになるのだろう。
俳句にしたって同じことだが、視覚以外の聴覚、味覚、臭覚など五感の全ての中から、更に思考や空想まで含まれる中から作句するのだから、捨てるものの方がはるかに多い。
いづれにしても私達には、知っていることなんて微々たるもので、知らないことが無限大にあるのだ。しかし、どうやら人間は、自分は何でも知っていると思い込みたがる動物のようだ。
あおき(青木)の花、ミズキ科アオキ属