一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

720  運転のカーブにかかると目白の子蝶を銜えて藪に突っ込む  吉野

2012年10月01日 | 

(うんてんの カーブにかかると めじろのこ チョウをくわえて やぶにつっこむ)

 昨日、台風の接近する中、「第61回 源実朝を偲ぶ仲秋の名月伊豆山歌会」が、熱海起雲閣にて開催された。この歌会は、61年間毎年開催されていて、全国から投稿があり、別に参加者による歌会も行われる。今年の選者は、佐々木幸綱、大下一真、水原紫苑、小島なお、の各氏。

 その資料をいただいたので感想を。この短歌は、佐々木幸綱氏の天位の歌。余計なことで、作者に失礼かもしれないが、この歌を俳句ではどうなるかと考えてみた。

 「運転のカーブにかかると」は、単なる説明なので、省略できる。「目白の子」のとは、到底思えないので、「子」もいらないから省略できる。すると、

蝶銜え藪に突っ込む目白かな

となる。ちなみに、「蝶」は春の季語、「目白の子」は春、単に「目白」は秋の季語である。

シオン(紫苑) キク科、シオン属

別名、オニノシコグサ(鬼の醜草)、ジュウゴヤソウ(十五夜草)。

花言葉  「君を忘れず」・「遠方にある人を思う」

「十五夜草」は、分かるが、「鬼の醜草」の由来は、さっぱり分からない。

コメント (2)
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