(うんてんの カーブにかかると めじろのこ チョウをくわえて やぶにつっこむ)
昨日、台風の接近する中、「第61回 源実朝を偲ぶ仲秋の名月伊豆山歌会」が、熱海起雲閣にて開催された。この歌会は、61年間毎年開催されていて、全国から投稿があり、別に参加者による歌会も行われる。今年の選者は、佐々木幸綱、大下一真、水原紫苑、小島なお、の各氏。
その資料をいただいたので感想を。この短歌は、佐々木幸綱氏の天位の歌。余計なことで、作者に失礼かもしれないが、この歌を俳句ではどうなるかと考えてみた。
「運転のカーブにかかると」は、単なる説明なので、省略できる。「目白の子」のとは、到底思えないので、「子」もいらないから省略できる。すると、
蝶銜え藪に突っ込む目白かな
となる。ちなみに、「蝶」は春の季語、「目白の子」は春、単に「目白」は秋の季語である。
シオン(紫苑) キク科、シオン属
別名、オニノシコグサ(鬼の醜草)、ジュウゴヤソウ(十五夜草)。
花言葉 「君を忘れず」・「遠方にある人を思う」
「十五夜草」は、分かるが、「鬼の醜草」の由来は、さっぱり分からない。