一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

736  秋夕焼あなたのために染まる富士   節夫

2012年10月18日 | 

「私は存在しているのか」という哲学的命題を考えている私は、疑うことなく存在している。というデカルトの「我思う、ゆえに我あり」が、正しいとするならば、

夕焼けは、全ての人に平等に染まるが、人のために染まっている訳ではない。

 夕焼けは、見た人には染まるが、見ない人には染まらない。

夕焼けは、感動した人には染まるが、感動しない人には染まらない。

という俳句的論理は、成立するだろう。

さて作者が、この句を「私」にしなかったのは、哲学的に思われるのを避けたのだろうか。それとも、エゴイストと思われるのを避けたのだろうか。

シュウメイギク(秋明菊)  キンポウゲ 科

別名、キブネギク(貴船菊)名前にキクが付くが、キクの仲間ではなく アネモネの仲間

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする