一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

722  2012年9月  岩戸句会

2012年10月03日 | 

秋蝉や男も使う化粧水           章子

眠らむと聴く新涼のアベマリア

 

鉄扉閉ずる大音響や無月なり      薪

カマキリと呼ばれし男の子横綱に

 

杉木立箱根全山ひえびえと       歩智

御婦人のバギーに小犬秋彼岸

 

月青し湯の街黒く鎮まりぬ        遊石

勝った子が負けた子つつく運動会

 

ひやひややいじめた娘来たクラス会  炎火

秋の夜孫とのオセロゲームかな

 

花芒野道に群れて風誘う         豊春

色づきし山間の田に老夫婦

 

糸瓜忌やたっぷりつける化粧水      洋子

虫時雨パエリャの香りたちこめし

         

軒なめて走る江の電鰯雲         稱子

畦道は風の抜け道曼珠沙華

 

縄跳びが叩く地球と鰯雲          雲水

ひやひやと野菜貯蔵の防空壕

コメント (2)
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