(のこるむし たきじをせいを よがたりに)
小林多喜二と言えば、日本のプロレタリア文学の代表作と言われる「蟹工船」の作者で、昭和8年特高警察の拷問によって死亡。
伊藤整は、小樽高等商業学校(現小樽商科大学)での多喜二の1年後輩に当たる。昭和32年、伊藤整の翻訳した、D.H.ローレンスの「チャタレイ夫人の恋人」が、わいせつ文書である、として最高裁で有罪となる。
同じ学校を出て、二人の文学も、辿った人生も全く異なっている運命の不思議。いづれにしても、戦前の日本という国家が、個人に強列な思想統制と迫害を加えた時代だったことは明らかである。
それから比べると、現在は実に良い時代ではあるが、敗戦の影響か、政治家たちが実に腑抜けている。昨日、石原慎太郎都知事が「80才ではあるが、最後のご奉公のつもりで国政に出る」という国政への憤りの発言に、私はかすかな期待を抱いている。
ツルボ(蔓穂) ユリ科の多年草
ツルボ(蔓穂)は『ツルイイボ(蔓飯粒穂)』の略