一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

732  秋水の滾々洶々安曇野に   多留男

2012年10月13日 | 

  長野県の安曇野に、臼井吉見文学館がある。文学館には、「滾々汨々(こんこんいついつ)」と書かれた吉見直筆の書があるそうだ。また、これは吉見の墓碑銘にも刻まれているそうである。

 しかし、多留男先生の句には「滾々洶々(こんこんきょうきょう)」となっている。いずれにしても、尽きることなく盛んにわき出る水が、威勢よく流れる様を言う。

 水の豊かな安曇野にぴったりの言葉であり、このごとく思いや考えや言葉が湧き出ることを、臼井吉見は願ったのだという。

  「肝心の発電は、他人任せにして、電線だけ引っ張って、自分の精神の火を灯そうとしたって駄目なんです。か細くても消えそうでも、精神の世界は、自家発電でなくてはならないのです。」

マツムシソウ(松虫草)  マツムシソウ科マツムシソウ属の越年草

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