一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

771  編み掛けの腕なしセーター眠りをり  はるか

2012年11月22日 | 

  彼のために、セーターを編み始めたのは良いが、得意でないのか不器用なのか、未完成のままとうとう冬が過ぎてしまった。そして、次の年もその次の年も未だ完成していない。もしかすると、別れたのかもしれないし、新しい彼ができるまで放っているのかもしれない。

「どうして編まないのか」なんて質問したら、たぶん大変なことになりそうだから、見ないふりをするに限る。何と言っても、被害者がいないことが、幸いである。

ノブキ (野蕗) キク科ツワブキ属 

コメント
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