今日は立冬。暦の上でも俳句の上でも、今日から冬である。
「自負」とは、「自分に負ける」ではなく、「自分を背負う」という意味。自分の学業や仕事、才能などに自信を持つこと。
自負をうながす(促す)鳥・・・・うながす相手は、作者自身であろう。「もっと自分に自信を持ちなさい」と言う鳥。しかし、そんな鳥を、私は知らない。
みすぼらしい鳥それとも美しい鳥だろうか。小さな鳥それとも大きな鳥だろうか。留鳥それとも渡り鳥だろうか。山野の鳥それとも海鳥だろうか。
「どんな鳥なのか、想像がつかない」私が、馬鹿なのだろうか。どうしてもそう思えてくる。つまりこの句、自負をうながさないどころか、自信を喪失させる句のようである。