一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

754  身に入むや朱肉に深き窪みあり  薪

2012年11月05日 | 

(みにしむや しゅにくにふかき くぼみあり) 

先月の句会で高得点だった句。私は「深き」がオーバーな表現ではないか、と思い、選ばなかったが、皆さんの講評では、

 「長年使い続けた窪みのある朱肉を見ると、様々な過去が思い出される。結婚や子育て、借り入れや保証人の書類など、特に実印が必要になる時は、その重要性に大いに気を使った。そんな様々な若かりし頃のことが思い出されて感慨深い」、という。

 ところが、我が家には窪みのある朱肉がない。何故なら、日頃の宅急便などのハンコは、シャチハタの印鑑が幅を効かせているし、朱肉の出る幕がめっきり減っているからです。

ウメバチソウ(梅鉢草) ユキノシタ科 ウメバチソウ属

 

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