一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

779  抱きしめて血を確かむる七五三   佳津

2012年11月30日 | 

 

 七五三は、五代将軍、徳川綱吉の長男、徳松の健康を願って行われた催しが始まりのようである。ところが、皮肉なことに徳松は五才で夭折している。

 旧暦の11月15日は、鬼宿日(鬼が出歩かない日)で、何をするにも吉の日とされていたそうである。

 さてこの句、たぶん孫であろう、着飾った子をぎゅっと抱きしめて、「ああ、この子は私の血を引いているんだ」と確認する。子孫を作り、役目を果たした喜びと安心感、そして一抹の淋しさに浸ったのであろう。

マユミ(檀、真弓、檀弓)  ニシキギ科ニシキギ属

コメント (2)
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