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10月23日(水) 鹿児島アフター2

2024年10月25日 08時02分07秒 | 2024年

 6時半起床。

 朝顔の水やりをする。

 朝食は蜂蜜入り豆乳ヨーグルトとソイプロテイン。

 娘を見送ってから、荷造りと身支度をして家を出る。今日から2泊3日の九州(鹿児島・熊本)出張である。

 バスで羽田空港まで乗る。隣に座ったおばさまの香水が強烈で頭が痛くなった。しかも、そういう時に限って道路が混んでいたりする。体臭だったらまだお互い様だと思えるが、香水は勘弁して欲しい。

 羽田10:10発のJAL645便に乗り、鹿児島へ。

 東京はジャケットが必要な涼しさだったが、鹿児島は暑い。5℃は違う。

 レンタカーを借り、昼食は後回しにして今日の訪問先へ伺う。用件は1時間も掛からずに済んだ。結構複雑な話になるのではないかと想像していたので、良い意味で想定外である。

 14時過ぎに宿泊先の「リッチモンドホテル鹿児島金生町」にチェックイン。随分と早くから自由時間になった。

 ホテルの向かいには山形屋というデパートが鎮座している。ものすごい迫力で思わず見とれてしまう。

 山形屋なのになんで「岩」のマークなんだろうと思ったら、経営しているのが岩元家一族だからということのようだ。確か私的整理に入っているはずなので経営的にはかなり厳しい状況にあるようだが、この建物は残して欲しい。

 天文館にある「うなぎの末よし」で遅めの昼食。この時間でも待っている人がたくさんいる。

 鹿児島は鰻の生産地として有名だが、特に大隅産は美味しいと言われている。

 大隅半島では天然シラスウナギがよく獲れるのと、地下水のミネラルが豊富だとかで、養殖が盛んに行われるようになったらしい。

 奮発して最上級のうな重(松)を頂く。それでも3,000円だから鰻にしてはリーズナブルである。

 2段のお重で鰻とご飯が別々に入っている。

 美味しい。脂がのってふわふわという感じではないが、身と皮の存在感があって他で食べる鰻とは少し違う味と食感である。これが大隅うなぎか。

 そのまま鹿児島の街を散策する。鹿児島県立博物館ではちょうど大隅半島に関する企画展が開催されているようである。

 先ほどの山形屋もそうだが、鹿児島の街には歴史的建造物が多く残されており、横浜の大さん橋の辺りと同じような雰囲気がある。

 西郷隆盛の銅像。上野のプライベートっぽい西郷どんもいいが、こちらは凛々しくて格好いい。

 城山を背に鹿児島の市街地と錦江湾を見つめている。

 市電(路面電車)に乗る。Suicaは使えないので現金を用意する。降りるときに知ったが、Visaタッチは使える。

 武之橋駅で降りる。

 甲突川の橋上から桜島が綺麗に見えた。

 サボテン?

 サボテンだ。しかもかなり大きい。さすがは南国。

 甲突町を歩き、小桜一家本部の先にある小さなソープ街を歩く。寂れた雰囲気なのかと思いきや、客引きのお兄さんもしっかりいて小規模ながらも活気がある。「埼玉の歌舞伎町」と呼ばれる歓楽街で育ったからだろうか、私はこういう色街の雰囲気が好きだ。一般的な男性としての性的なワクワク感だけでなく、ほっと一息つけるような感覚になる。

 この地域は江戸時代には遊郭があり、赤線を経て現在に至る。赤線時代を彷彿とさせる景色も所々に残っている。

 再び市電に乗る。先ほど学んだのでVisaカードをポケットに入れておく。乗車料金は一律なのだが、なぜか支払いをする降車時だけでなく乗車時にもタッチをしなければならない。

 涙橋駅で降りる。先ほどの車内で路線図を眺めていて、この駅名が目に付いた。涙橋というと遊郭のイメージが思い浮かぶが、それは先ほどの甲突町なので違う。ということは…。

 これが涙橋。新川という川に掛かっている。

 近くの説明書き看板によると、この付近にはかつて薩摩藩の牢屋敷(刑務所)があり、死刑囚が刑を執行される際にこの橋を渡って南方にある処刑場へ向かった。この橋は、罪人とその家族が最期の別れを惜しんだ場所だったそうだ。

 牢屋敷は橋の上流側のJR線路付近にあったとのことで足を延ばしてみたが、それらしき痕跡は見当たらなかった。一方で、たまたま特急「指宿のたまて箱」を見ることが出来た。

 反対側から涙橋を眺める。この写真でいうと右手(上流側)に牢屋敷があり、橋を渡って奥に1キロほど行ったところに処刑場があったそうだ。家族との別れを終えて歩く最後の1キロは一体どんな景色だったのだろう。

 帰りも市電に乗る。「かごでん」というレトロ列車がやってきた。

 天文館へ戻ってきた。

 さて、夕食は何を食べよう。

 飛び込みで「吾愛人」に入る。鹿児島の郷土料理が食べられる有名店で、数日前に電話をしたら予約枠はいっぱい。しかし「当日枠もあるのでもしよろしければ」とのことで、ダメ元だったが開店直後ということもあり無事に入店することが出来た。

 おひとり様用のハーフサイズメニューが充実している。1人だと多くの種類を食べられないことが多いので、これはとてもありがたい。

 首折れサバは入荷がなかったとのことなので、とりあえずきびなごのお刺身から始める。

 鹿児島の魚といえばきびなごというイメージが強い。

 手づくりさつま揚げ。しっかりと弾力がある。

 薩摩おでん3種盛。見た目よりさっぱりとした味噌おでんである。牛すじと黒豚によく出汁がしみ込んでいる。

 もう少しお刺身が食べたくなって、かんぱちを追加する。さすがは鹿児島(錦江湾)のかんぱちという美味しさである。

 六白黒豚のしゃぶ鍋で〆る。

 鹿児島の黒豚は有名だが、4本の足先と鼻先、尾の先が白くなっていることから「六白黒豚」とも呼ばれている。

 きめ細かで美味しい。お店の出汁も優しい旨みが絶妙で、お肉はもちろん野菜も美味しく頂くことが出来た。これはまた食べたい。

 スーパーで買い物をする。飲み物に加え、鹿児島産のシャインマスカットを買ってみる。

 坂本龍馬とお龍の銅像を眺めてからホテルへ戻る。龍馬の顔の大きさが気になった。

 お風呂にゆっくり浸かって汗を流してから、さっそくシャインマスカットを食べてみる。「高糖度シャインマスカット」と謳われていただけあって、とても甘い。これでもう少し鮮度というか房の張りがあったら完璧だと思う。

 お水は鹿児島が誇る財宝温泉(天然アルカリ温泉水)。美味しい気がする。

 デーリィの飲み物を欲望の赴くままに買ってしまった。さすがに全てを飲むのは難しいので、一部は明日の朝に回そう。

 23時半前に就寝。