社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

11月29日(金) 全力遊び。

2024年12月01日 08時02分07秒 | 2024年

 6時半起床。

 朝顔の水やりをする。

 朝食は後回し。

 娘を見送ってから身支度を整え、9時前に家を出る。今日は月初の休日出勤の振替休日を取っている。

 日本橋へ出て、「COFFEE LOTUS」(珈琲ロータス)で朝食。

 LOTUSスペシャルを頂く。トースト、ゆで卵、トマトジュース、そしてフレッシュフルーツサラダのセットである(珈琲は別注)。

 ハムとレタスのサラダの上に、マスクメロンを筆頭に様々なフルーツがのっている。朝からこれを食べられるのは贅沢至極である。

 時間に余裕があったので「丸善」に寄る。お目当ての本は見つからなかったが、大きな本屋さんは歩き回るだけでも楽しい。

 『婚活マエストロ』が大々的に売り出されている。

 既に全作読み終えてしまったので、宮島未奈さんの次回作が今から楽しみである。

 八重洲地下街にある「八重洲ブックセンター」でお目当ての本(ハン・ガン『菜食主義者』)を見つけた。

 ブックカバーが素敵でテンションが上がる。

 東京駅へ戻り、9番ホームに出る。お目当ての列車、特急サフィール踊り子1号は既に入線していた。

 スーパービュー踊り子号の後継として2020年にデビューした全車グリーン車の観光特急である。

 今回は、その中でも1両しかないプレミアムグリーン車に乗る。昨日ふと思い立って予約したのだが、奇跡的に窓側席が1席だけ空いていた。

 車内に入った瞬間、思わず「おぉ」と声が出る。

 一般グリーン車の2+1列でも十分に豪華だが、プレミアムグリーン車は1+1列である。

 定刻通りに東京駅を発車する。車内放送で車掌さんが「本日満席」を報告している。皆で日常から非日常へ。

 座席は快適そのものだし、窓も広くて景色が良く見える。

 車内販売で珈琲とアイスクリームを購入。珈琲はサフィール踊り子号専用のオリジナルブレンドとのこと。確かに酸味が特徴的なように感じる。

 アイスも限定品で、三ケ日みかんを使用した静岡みかんミルクジェラート。優しい甘さのミルクジェラートとみかんの酸味がよく合う。他の特急や新幹線でも売ってくれたらこれを選んで買うと思う。

 あっという間に相模川まで来てしまった。普通の特急よりも時間の流れが早く感じられる。

 小田原を通過してほどなくすると、本格的に海が見えてくる。

 穏やかな相模湾はずっと見ていても飽きない。

 熱海が近づいてくる。学生時代に語学の友人たちと泊まった水葉亭が見えてきて懐かしい。今は大江戸温泉グループに買収されてしまったようである。

 熱海で下車。あっという間の1時間17分だった。お世話になりました。

 次は終点の伊豆急下田まで乗りたい。

 熱海の温泉街を眺めながら高台を歩く。せっかく熱海まで来たので、温泉に入りたい。

 「KKRホテル熱海」で日帰り入浴。

 入ってから知ったのだが、ここは熱海では珍しくにごり湯の温泉に入れる宿だった。お湯は気持ち良いし、大浴場からも露天風呂からも相模湾が一望できて最高だった。

 休憩所で海を眺めながらのんびりする。気持ち良くて眠ってしまいそうである。

 帰りは仲見世通りを歩く。一時期は閑古鳥が鳴いていた熱海の温泉街だが、今は完全に活気を取り戻している。しかも外国人はそれほど多くなく、日本人の観光客がメインのようである。ただ、並んでいるお店はどこの温泉街にもあるような均質的なところが多く、個人的には立ち寄りたいとは思えない。

 熱海駅まで戻り、ちょうど入線してきた13:32発の特急踊り子4号に乗る。

 今度は山側の景色を眺める。乗車時間が短いので、眠ってしまわないように気を付ける。

 小田原で下車。

 この街をスルーするという選択肢はない。

 かまぼこ通りを歩き、山上蒲鉾店へ。

 本店の裏にある「CAFE&RESTAURANT やまじょう」へ伺う。

 前回は私の入店直後に満席になったので、今回は予約しておいた。

 海の見える一等席を用意してくださっていた。ありがとうございます。

 自家製ジンジャエールで喉を潤す。

 セットのスープは私の大好きな「いわしつみれのスープ」。これだけは毎回必ず注文する。

 メインは「やまじょうワンプレート」。食数限定の人気メニューなので、これも予約しておいた。地元産の野菜と山上蒲鉾店の練り物が存分に楽しめる。そして、手作りのおにぎりも絶妙な味付けで美味しい。

 秋野菜といわしつみれのラタトゥイユと、鯵の唐揚げを使ったスパニッシュオムレツ。魚から出る旨みが他の食材に広がっていて、練り物の奥深さを感じる。

 地元産の野菜はバーニャカウダやピクルスでも楽しめる。蒲鉾を作る際に除去されるグチの筋や血合いを利用して作ったガランティーヌも、魚の旨みがガツンと来て美味しい。蒲鉾は、今日は特別に最上級の「梅鶴」が提供された。かつて全国蒲鉾品評会で農林水産大臣賞を受賞した逸品である。

 デザートは伊達巻のチーズケーキ。独特の風味ではあるのだが、優しい甘さで言われなければ伊達巻だとは気付かない。メニューに登場した直後よりも更に味が洗練されて美味しくなっていっているような気がする。

 「CAFE & RESTAURANT やまじょう」は山上蒲鉾店直営のレストランなので、かまぼこ製造の最盛期を迎える12月中旬から年明けまでは長期休業となる。来月行こうと計画されている方は営業日にご注意ください。

 帰り道、同じくかまぼこ通りにある喫茶店「途上園」が開いていることに気付く。前職時代に仕事でかまぼこ通りを訪れていた頃、たまたま入ることができて「こんな素晴らしいお店があったのか!」と感動したのだが、どうやらかなり変則的な不定期営業のようで、その後は一度たりとも開いているタイミングに出くわすことがなかった。

 開いているなら絶対に入りたい、そんなお店である。

 かれこれ10回以上は振られ続けていたので、また来られてとても嬉しい。

 時計に囲まれて座る。四方からチクタクチクタク、そして定期的に心地よいボーンボーンという音が聞こえてくる。

 注文を終えてから店内をゆっくり観察する。「不思議の国のアリス」の世界に迷い込んだようである。

 実際、トランプ兵から監視されている。

 ブレンドコーヒーとバニラケーキを頂く。ケーキのお皿も時計模様である。

 前回(初めて)来た時に食べたスイーツもそうだったが、このバニラケーキも驚くほど美味しい。他では食べたことのない味である。本当に来られて良かった。

 小田原駅へ戻る。また近々お邪魔いたします。

 今度は小田急線。16:13発の特急ロマンスカーはこね62号に乗る。

 通勤型のEXEαは見た目こそ地味だが、座席の座り心地は抜群である。

 ただ、座席間のひじ掛けを付けなかったのは何故なのだろう。

 小田原を出てすぐに寝落ちしたが、案外早く伊勢原を出たあたりで復活する。それでも身体はかなり軽くなった。

 終点の新宿で下車。夜の新宿に来るのはいつ以来だろう。

 少しだけ歌舞伎町を歩く。煙草とお酒と香水の混ざったような独特の匂いがする。

 西武新宿駅から西武線に乗り、沼袋へ。

 前職のプチ同期会に参加する。岐阜の同期が出張で東京へ来るということがきっかけで、全国団体の先輩が企画してくださった。同期とはいえ長期研修に参加したタイミングが同じというだけで、職歴や年齢は私が一番下なのだが、今でもこうして仲良くして頂けるのは嬉しい限りである。

 2次会まで参加する。最初は場所が沼袋と聞いて「遠いな…」と思ったが、魅力的なお店がたくさんあって楽しかった。そして、懐かしい話で昔を思い出すと共に、今もそれぞれの立場で活躍している方々のエネルギーをもらってワクワクする時間を過ごすことが出来た。

 帰りは高田馬場で山手線に乗り換える。そのまま品川まで出るつもりが、乗った列車が大崎止まりで足止めされる。

 同じく足止めされた人たちで大混雑となった次の列車を見送り、もう5分待ってから品川へ移動する。

 22:19発のこだま号に乗れればいいなと思っていたら、1本早いひかり号に間に合った。

 22時半過ぎに帰宅。

 同期会で頂いたお土産を整理する。毎回私も何かお土産を用意しようと思うのだが、忘れてしまって頂きっぱなしになってしまう。次こそは。

 娘の上履きを洗い、入浴と洗濯を済ませる。

 1時半過ぎに就寝。今日は久しぶりにがっつり遊んだ。温泉も鉄分も美味しいものも満喫したし、移動時間には本をたくさん読めて、会いたい人に会えた。楽しかった。