社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

12月1日(日) 悶々。

2024年12月03日 08時02分07秒 | 2024年

 8時半起床。

 朝食は蜂蜜入り豆乳ヨーグルトとソイプロテイン。

 朝顔の水やりをするのを忘れた。

 10時前にJAFのスタッフさんがいらっしゃり、車をディーラーまで牽引して頂く。とても優しい方で温かい言葉を掛けて頂き、とてもありがたかった。今回車を購入する際、JAFに加入しておいて本当に良かった。お世話になりました。ありがとうございました。

 妻が美容室へ出掛けたので、娘とお留守番。横並びに座り、私は珈琲を飲みながら読書、娘はタブレットでアプリゲームをしていた。

 昼食は、ガストの出前を取る。娘は大好きな「チーズ in ハンバーグ」、私は「ビーフ100%粗挽き肉厚ステーキ風ハンバーグ」(オニオンソース)を選んだ。ビーフ100%…ハンバーグは前回食べた時に感動し、リピート注文である。今回改めて食べてみて、なぜこんなに感動するのかわかった。単純に美味しいというのはもちろんだが、子どもの頃に実家の近くにあった「ブッチャーテーブル」という洋食屋さんのハンバーグの味にそっくり(特に玉ねぎソースがそっくり)なのだ。私はブッチャーのハンバーグが本当に大好きだったのだが、私が小学校低学年の頃に閉店してしまった。大人になってからもたまに「ブッチャーのハンバーグ食べたいな」と思い出したりしていたのだが、前回は不思議な感動を覚えつつもその理由には気付かなかった。今回気付いた瞬間は、思わず「あぁ!」と声が出た。今度はお店に行って作り立てを食べてみたいが、泣いてしまうのではないかという不安はある。

 3時のおやつはチキンラーメン。アクセルホッパー(永井佑一郎さん)がやっているテレビCMを娘がたいそう気に入っていたから買っておいたのだが、いざ作ってみたらほとんど興味は示さなかった。単純にあのリズム(ポンポンスポポン・ポンッスポンポン)が好きなだけらしい。

 寝室で本を読んでいたら寝落ちしてしまい、起きたら5時を回っていた。競馬(G1・チャンピオンズカップ)を見逃したが、軸で買おうと思っていたペプチドナイルは5着だったので結果的には損を免れた。

 入浴を済ませてから夕食。鶏団子鍋とサーモンのお刺身を食べる。

 諸々の理由により娘をがっつり叱った結果、険悪な空気のまま就寝時間を迎えてしまい、寝かしつけには参加せず洗濯だけを済ませる。しつけって難しい。

 半年ほど前に買ってそのまま積読状態になっていた『寿町のひとびと』(山田清機)を読了。日本三大ドヤ街のひとつである横浜・寿町で暮らす人々やドヤ(簡易宿泊所)のキーマン、支援者、ボランティアなど、街を形成する様々な当事者にインタビューをしたノンフィクション作品である。かつては港湾関係を中心に日雇い労働者で賑わった寿町も、住民の高齢化に伴って福祉の街へと変貌を遂げた。ドヤ街で暮らす人々は社会から逸脱・脱落した救済すべき存在というイメージを持っていたが、ある意味ではそれを肯定しつつも、それとは全く異なる捉え方、彼らが能動的かつ真っすぐに自分らしく生きる道を選んだ人々だという側面があることに気付かされた。寿町は前職時代に定期的に訪れていたので、現地の様子を具体的にイメージしながら読めたのもより惹き込まれた。

 偶然だが、今日は大阪のドヤ街・西成の釜ケ崎(あいりん地区)で「あいりん総合センター」から野宿者を立ち退かせる強制執行が行われた。耐震性を理由に大阪府・市がセンターの閉館・解体を決定し、野宿者たちは裁判に訴えたが今年5月に立ち退き決定を認める判決が確定していたそうだ。府と市はあくまで建物の耐震性を理由としているが、実際には大阪万博に向けた街の浄化作戦であることは明らかである。

 それにしても、わざわざ冬に野宿者を追い出すことはないだろう。現場をレポートしている方々によると強制執行はかなり強引なもので、当時その場を離れていた方々の荷物なども問答無用に一斉撤去され、文字通り着の身着のままで放り出されたそうだ。彼らはきちんと寒さを凌げる場所で過ごせているのだろうか。能登の復興の停滞然り、最低限の衣食住すらままならない状態の人たちを差し置いて万博にうつつを抜かす為政者たちの姿勢には怒りを禁じえない。

 とりあえず、現地でシェルター(宿泊場所)の整備や炊き出しなどを行っている団体にわずかばかりの寄付をした。これくらいのことしか出来ないが、何もしないよりは幾分マシだろう。

 日付が変わる頃に就寝。