社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

7月15日(木)

2010年07月16日 00時42分40秒 | 2010年

  6時起床。最近、あまりに通勤がマンネリ化してきたので、今日は東京駅で東海道線に乗り換え、横浜駅で再び京浜東北線に乗り換えるという行き方を試してみた。時間的には京浜東北線1本で行くのとほとんど変わらないが、一見面倒に思える2度の乗り換えもちょうど良い気分転換になるし、東海道線の東京-横浜間は確実に座れるので、体感時間も短く疲れも感じない。これはなかなか良い経路を見つけたものだ。

  午前中は、来会対応や国からの受託事業に関する事務作業に取り組む。昼食は、先輩が「今日はパスタに決めてるのよ」ということで、伊勢佐木町のパスタ屋へ。確かに、ここのパスタは時たまむしょうに食べたくなる。ラーメン次郎みたいなものだ(私は食べたことはないが)。ただ、その分お値段のほうがちょっと…。

  午後は、先輩と隣の部の部長と一緒に、桜木町駅前の県民共済ホールで行われた「産業NAVI大賞授賞式&講演会」を見に行く。この賞は、財団法人神奈川県経営者福祉振興財団が今年度から創設したもので、県内において新しくかつ優れたビジネスモデルや商品を開発した企業を表彰するものである。この取り組みには我々の組織も後援という形でご支援させて頂いており、事務局長が審査員を務めたりもしていた。そして今回、先輩が日頃支援していた企業が受賞したということで、私もカメラ係として同行させて頂いたのだ。ちなみに、大賞(賞金100万円)を受賞したのは、先日このブログでも紹介した「富士桜ポーク」開発の一翼を担った資源リサイクル業者である。

  表彰式の後は、講演会。講師は何と、東大阪の町工場から人工衛星「まいど1号」を打ち上げて一躍有名になった青木豊彦氏。バリバリの関西弁で喋る青木さんの話は、講演というよりも良い意味で漫談のようで、2時間があっという間に過ぎていった。もちろん内容も充実したものだったし、何より「世の中で一番すごいんは中小企業の経営者や」と胸を張っておっしゃっていたのが印象的だった。確かに、本当に優秀な人でないと独立して事業を成り立たせることは出来ない。彼のように、販路や人脈を全て自分自身で開拓してきた人の言葉は、何とも説得力のあるものだった。もし機会があれば、一度彼の会社を訪ねて、直接お話を伺ってみたい。

  16時過ぎにオフィスへ戻り、すぐに先輩と来会対応。BCP策定を進めている卸業者の協同組合の理事さん、事務局員さんと、専門のコンサルタントさんがいらっしゃって、今後のガイドラインの作成を行う。考えてみるといろいろと決めなければいけないことがたくさんあって、結局19時半までかかってしまった。

  その後、しばらく事務作業をしてから、上司と先輩と3人で野毛の中華料理屋「萬里」で夕食。もう1人の先輩は今日が誕生日で、旦那さんがケーキを買って家で待っているとのことで、機嫌良く先に帰って行った。本当に仲の良い夫婦で、うらやましい限りだ。私が最近やけに結婚というものに好意的なのは、この先輩夫婦の影響だろう。お店では、餃子にから揚げ、肉団子、海老の卵炒め、チャーハン、焼きそばと、とにかくお腹いっぱい食べた。それでも、1人頭1300円ぐらい。店員さんはツンデレ喫茶のツンだけバージョンな方ばかりだが、まあそれもご愛嬌だろう。

  21時半前に帰途につく。横浜から湘南新宿ラインに乗ったら、寝過ごして大宮まで行ってしまった。おかげで、帰宅は23時半前。少しでも早く帰ろうと思ってわざわざ乗り換えたのに、逆にそれがアダになった。やれやれ。


7月14日(水)

2010年07月15日 23時41分54秒 | 2010年

  4時半起床。朝食にお茶漬けをかきこみ、シャワーを浴びてから家を出る。今日は、直行で厚木にある工業団地の組合へ行き、そこから観光バスに乗って山梨県へ太陽光発電システムの視察へ行くのだ。その工業団地は数年前から積極的に環境問題に取り組んでおり、今回はその取り組みの一環として、太陽光発電が工業団地へも導入可能なものなのかどうか、とりあえずは実物を見てみようということである。

  新宿から小田急線に乗り換え、7時過ぎに本厚木駅で先輩と待ち合わせ。その後、観光バス内で組合の事務局員さんや組合員さんと合流し、総勢17名で山梨へ向けて出発する。朝が早かったので車内で眠ろうと思っていたのだが、添乗員さんが本当によく喋る方で、結局現地に着くまで一睡も出来なかった。しかし、ただ喋るだけでなく、そこはプロだけあって面白かったり勉強になったりする話が多かったので、むしろ良かったかもしれない。

  まずは、山梨県北杜市にある太陽光発電の研究施設を見学。ここで行われている研究は、正式には「大規模電力供給用太陽光発電系統安定化等実証研究」といい、北杜市とNTTファシリティーズが独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構から委託を受けて行っている。とにかく色々と長ったらしい名前が並んでいるが、私が理解した範囲で説明すると、要するに各種の太陽電池(9カ国27種類)を集めてそれぞれの特性や能力を比較・評価すると同時に、その設置や送電の方法などといった実際の運用方法について研究している施設である。

  実際に見学をしてみて最初に驚いたのは、一言に太陽電池といっても、使用材料や製造方法によって数多くの種類があり、それぞれによって太陽エネルギーを電気エネルギーに変換する効率や、気温や光の波長の違いによる出力特性(基本的には、どんなに日光が強くても、あまりに暑いと逆に出力が落ちるらしい)などが異なるということだ。また、太陽電池を設置するというは大変な作業のように思えるが、ここで開発された杭工法架台を使うことによって随分手軽に設置できるということも印象に残った。他にもまだまだ技術的な小難しい話をたくさん伺ったのだが、なんせ私自身がきちんと理解出来ていないので、当然説明なんて出来ません。興味のある方は、是非見学に行ってみてください。ちなみに、北杜市もしくはNTTファシリティーズから申し込めば、誰でも無料で見学させてもらえるそうです。また、写真は省略しましたが、変電器や遮断機(どでかいブレーカー)も見せてもらえます。


様々な角度で設置して、それぞれの効率を調べている。


裏を見ると、案外簡単な設置方法だということがわかる。


太陽の動きに合わせて角度を変えるという代物も。


カネカのアムルファスシリコン製


三洋電機の単結晶シリコン製


キューセルズ(ドイツ)の多結晶シリコン製


富士電機のアムルファスシリコン製
(よく見ると、紙のように薄い)


BPソーラー(イギリス・インド)の多結晶シリコン製


イソフォトン(スペイン)の単結晶シリコン製
(中心部分に会社のロゴが入っている)


このように、かなり自由に見て回れます。

  昼食は、七賢酒造で「鮭の麹づけ定食」を食べる。さすが酒蔵だけあって、これがめちゃくちゃおいしい。他にも、かつて明治天皇が宿泊したといわれている部屋(行在所)を見学させてもらったり、「阮籍」という日本酒の試飲をさせて頂いたりもした。ちなみにこの日本酒は、飲みやすくて美味しい。下戸の私がそう感じるのだから、相当だと思う。ただ、日本酒だから当然なのだが、相当強い。おかげで、次の視察場所までの移動は先輩と一緒に完全に爆睡した。


ここが、実際に明治天皇が泊まった部屋らしい。

  午後の視察は、八王子にあるレモンガスの省エネハウス「レモンタウン」。ここは、実際に燃料電池や太陽光発電を使ったコミュニティ施設で、それぞれの仕組みや費用対効果をわかりやすく解説してもらえると同時に、それらのエネルギーを使っている足湯に入れたり、電気自動車に乗ったりも出来る。先ほどの研究施設が企業向けだとしたら、こちらの施設は家庭向けといえるだろう。実は燃料電池の仕組みを知らなかった私にとっては、非常に勉強になる施設だった。


燃料電池「エネファーム」


中を開けるとこんな感じになっている。

  全ての視察を終え、17時半過ぎに本厚木駅に戻ってくる。時間的にそのまま直帰することになったので、先に組合の方や先輩を見送ってから、せっかくなので新宿までロマンスカーで帰ることにする。直近の17:55発さがみ88号に乗ったら、なんと小田急現役最古の車両(LSE7000系)だった。普通の人にとっては古くて設備も悪いハズレ車両だが、そう遠くない将来に「引退」の2文字が控えている車両に乗るのは、鉄道オタクにとっては貴重な体験だ。 約50分の乗車時間は、あっという間に過ぎてしまった。


遠くにこの車両が見えた瞬間のワクワク感、鉄っちゃんならわかってくれるはず。


やはり、車内も歴史を感じさせる。


新宿駅到着後、すぐに通勤用特急「ホームウェイ」として箱根湯元へ向かう。

  19時半前に帰宅。今日はもっと遅くなると思っていたが、直帰だったのでむしろいつもより少し早いぐらいだ。今日の遠足…じゃなくて視察は、本当に楽しかった。これがいわゆる「大人の社会科見学」というやつなのだろう。

 

 


7月13日(火)

2010年07月13日 22時56分14秒 | 2010年

  6時起床。今日も、1日中オフィスで事務作業に打ち込んだ。ひたすらパソコンの前に座っているというのは結構難儀だが、おかげで与えられていた仕事の全てに一定の目処がつき、別の新たな仕事にも手を付けることが出来た。まだ一部残ってはいるものの、これで一応組合関係の提出書類の作成は一段落となり、今後はそれを持って組合を回ったり、実際に書類を行政に提出するというアクティブな作業が増えるだろう(というより、増えて欲しい)。

  昼食は、上司たちと一緒に初めて行く定食屋へ。関内周辺で外食をすると、昼でも1000円近い出費になる。安月給の新人にとっては、これがなかなか痛い。そして、節約しようと思えば、オフィスまで売りに来てくれる500円弁当だとか、コンビニ弁当など、方法はいくらでもある。しかし、外食は先輩や上司との交流の場でもある。たまの飲み会よりも、毎日1時間のランチの積み重ねのほうが、交流は密になるだろう。そう考えれば、昼の外食というのは案外費用対効果が高い。ただ、そういう意図で外食を選んでいる自分に対しては、少し嫌悪感もある。意図せざる結果として周囲との交流が深まるのは結構なことだが、はなからそれを意識しているのは何だか嫌らしい感じがするのだ。ただ、それで実際職場に早く溶け込むことが出来たのも間違いないので、何とも複雑な気持ちである。

  18時過ぎに退社し、19時半過ぎに帰宅。明日は、直行直帰で出張だ。しかも、本厚木に7時10分集合なので、5時半前に家を出なければならない。早く寝なきゃ。


7月12日(月)

2010年07月12日 22時53分09秒 | 2010年

  諸事情により、週末の日記は後回し。

  5時30分起床。ワールドカップの決勝戦は、延長戦だけ観た。昨日寝るのが遅くなったために朝起きられなかったのだが、一応イニエスタの決勝ゴールもスペインの優勝も見届けることが出来たので、まあ良しとしよう。

  午前中は、国からの受託事業に関する起案を3本作る。これは市役所時代にも感じたことだが、この手の決裁システムは情報の共有化や責任の所在の明確化に長けている反面、意思決定のスピードが圧倒的に遅いという欠点がある。そして、私は基本的にせっかちな人間なので、この欠点ばかりに目が行ってしまう。そうかといって、このお役所的なシステムを払拭するのは難しいだろうから、現在紙ベースで回しているものを、将来的にはWEB上で全て決裁できるようにする等の工夫をすることで、欠点をカバーするというのが妥当なところだろう。それまでは、ダラダラと回っていく起案が返ってくるのをモヤモヤした気持ちで待つ日々が続きそうだ。それとも、そのうち慣れるだろうか。

  昼食は、先輩とコリアンダイニングへ(私はプルコギ丼を食べた)。先輩は私より4歳年上で、数年前に結婚されているのだが、そんな彼女の結婚についての話はかなり興味深い。複雑な親戚関係や子作りへのプレッシャー、将来の介護についてなど、夢物語ではないリアルな「結婚」がそこにはある。しかし、普段の彼女の姿や話からすると、そうした問題点をはるかに凌いで余りある魅力が、結婚にはあるように見える。そのような幸せな結婚は、単純に良い相手を選んだ結果なのか、それとも何か別の要素が絡んでいるのか。「結婚」という選択がまだこれから先に控えている(と思いたい)側としては、そこが気になるところだ。

  午後からは、これまた事務作業。しかし、いつもは1日中オフィスに篭っていると悶々とするのだが、今日は集中力がすこぶる高く、仕事がやけに進んだ。オフィスに人が少なくて静かだったことや、電話がほとんど鳴らなかったこともありがたかった。

  18時前に退社し、19時半前に帰宅。帰りの電車の車内では、新子安に到着する前ぐらいから王子に到着するまでの約1時間、完全に爆睡した。夕食と入浴を済ませてから、ダラダラと夏休みの計画を立てる。何だかんだで、もうあと2週間だ。少なくとも、交通手段と宿泊先はそろそろ確保しておかないと。


7月9日(金)

2010年07月10日 11時29分45秒 | 2010年

  6時起床。午前中に上司宛ての来客があったのだが、日時に関するコンセンサスが取れていなかったようで、運悪く上司は外出中。そこで、物は試しと「じゃあ僕が対応します!できます!」と大見得を切って対応してみたら、何のことはない、元々私が担当している仕事についての話だった。緊張して損したじゃん。

  11時過ぎに先輩2人と出張へ出かける。まずは、野毛の中華料理屋「萬里」で昼食。ここは職場でよく話題に上るお店で、色々な意味ですごい(安い、多い、うまい、店員さんが恐い)ところだという話を聞いていたので、ついに来ることが出来て嬉しかった。今回は、先輩おすすめの「五目炒飯」を食べる。少ししっとり系で、好みが分かれそうなところだが、私はこういうほうが好きだ。しかし、この店の本領は夜にこそ発揮されるそうなので、次回は是非夜に来ようと思う。

  その後、井土ヶ谷にある葬祭業者の協同組合で決算関係書類の作成をお手伝いしてから、横須賀中央で行われる「農商工連携セミナー」へ。こんな場所でやって人が集まるのかなと思っていたのだが、普段お世話になっている県の方もいらっしゃったり、随分と盛況だった。内容も、行政のお偉いさんによる概念的な話から、実際に農商工連携を進められている事業者さんによる実例の紹介まで、随分と幅広いもので興味深かった。

  ちなみに、「農商工連携」というのは、農林水産業者と商工業者が連携して、新しい商品やビジネスモデルを構築する取り組みのことをいう。一例としては、飼料の高騰に悩む畜産業者と販路拡大を目指す資源リサイクル業者、ワイン造成業者が手を組んで、本来廃棄物処理されていたワイン(ぶどう)の絞りかすをリサイクル業者が乾燥させて飼料とし、それで豚を育てようという試みがある。これは山梨県で行われている取り組みで、実際そのように育てられた豚は「富士桜ポーク(フジザクラポーク)」としてブランド化され、各地で人気を博している。ちなみに、私はまだこのような話を知らない状態で、以前(5月20日)に全くの偶然でこの豚肉を食べており、その当時の日記で私はこのお肉を絶賛している。つまり、ひいき目を抜きにしても美味しかったということだ。

  17時にセミナーが終了し、そのまま直帰。19時過ぎに地元へ戻り、再びauショップへ。昨日携帯を修理に出した時にお借りした代用機の電池が、半日しかもたなかったのだ。昨日の夜に充電して、今日の14時過ぎには完全に使用不能になるという事態は、さすがにいただけない。何とか別のものに交換してもらえたが、店員さん曰く「まあ、代用機なので多少のことは…」とのこと。代用機だから多少の不備は仕方ないということなのだろうか。そんな考え方は全くふざけているし、そもそも電池がもたないというのは多少の問題ではない。こうなったら、もし携帯の修理がうまくいかなかったらiPhoneに乗り換えちゃうもんね。