今週末は 私がイリノイの家に帰って来た。
一階建てのこの家には
地下があり
この家を購入した2003年に地下を修繕し
ベッドルームやバーのあるファミリールームを造ったが
3年前から
一人暮らしになったバッキーは
まず 地下に行くこともなく
誰にも使われることのない 地下室が
かび臭くもなっているのに気づく。
金曜、
夕飯にエビチリを作る準備をしていた所に
バッキーが帰宅。
”玉ねぎが良い においや。” と
言う。
細かく切っただけの玉ねぎ だったが
良いにおい と言われ
嬉しくなった私が
”玉ねぎは血液を綺麗にするから
沢山 食べてね。” と
ウキウキしながら
それを炒めるため
流しの下にあるオリーブオイルの瓶を取り出した。
瓶に3分の1ほどしか残っていなかったオリーブオイルは
蓋が取れたままで
(バッキーらしくないな、、。) と
思いながら
フライパンにオイルを流した時
( なんか 瓶の中が黒っぽい、、) と
思いながらもそのまま使い
蓋を探すことも
なぜ 黒っぽく見えるかを
確かめる事もせず 瓶を元に戻した、、、。
それから ほんの数分後の事、、、だ。
フライパンで良い香りを 漂わせるはずの
玉ねぎから
いつもと違った 酸っぱみのある臭いがしてくる。
数分前に私の頭の中をよぎった
バッキーらしくない。
なんか黒っぽい と言う言葉が
思い出され
流しの下に戻したオリーブオイルの瓶を取り出し
瓶の中を見た、、、ら、、、
瓶の中に存在するには
大きな黒い何かが入っている、、、。
何か が 何であるか分からずとも
咄嗟に 液浸標本が思い出され
”ぎゃぁ――――――――” と
叫び声をあげた私の傍に
バッキーが走り寄って来る。
最近
この家で多く見るようになったネズミが 数匹
オリーブオイルの瓶の中で
死んでいた、、、ようだ。
瓶の口は それこそ
10円玉の大きさなのに
そこから 瓶の中に入ったネズミたちは
オリーブオイルを飲んだものの
滑って瓶から這い上がれなかったんだろう、、、。
それにしても
蓋もせずして 収納するなど
バッキーには考えられない行動である。
まさか 蓋をも取り外したり
したのであろうか、、ネズミ君