goo blog サービス終了のお知らせ 

キマグレ競馬・備忘録

競馬、MLB、スポーツ観戦、趣味など気になる事を書いています。

本:科学と悪霊を語る / カール・セーガン

2005年02月18日 | Book

お気に入りの本です。
「科学と悪霊を語る / カール・セーガン」
【紹介】
宇宙物理学者からの最後のメッセージ!人はなぜ似非科学(=トンデモ話)に騙されるのか。
超能力、火星人、心霊術…ロズウェル事件やカルロス事件など数々の実例を挙げ、
エセ科学の「闇」を徹底的に撃つ―惜しくも亡くなったセーガン博士が精魂傾けた、
渾身の長編科学エッセイ。
【私の感想】
カール・セーガンは、1996年に亡くなった天文学者です。「コスモス」や映画「コンタクト」の原作者として有名な彼が書いたのが、似非科学に対して警鐘を鳴らすこの本です。
世の中には、確かに科学で説明できない現象がまだ多く存在しています。しかし、科学で説明できるのに信じない、或いは誤解している人々や科学を目の仇にしている人々もいるのです。
カール・セーガンは、UFOも含めてトンデモ話の様々な具体例を挙げて、似非科学の餌食にならないようにアドバイスしています。
例えば以前、火星の人面岩の写真報道がありました。
何者かが人間の顔を模した構造物を火星の表面に作ったのではないかという話題でしたが、実は火星の表面の地形が、光の加減で人の顔のように見えただけというもので、より高解像度のカメラで撮った写真には人面岩は写っていなかったそうです。人の顔に見えるというのは、人間の脳の認知パターンの影響であり、例えば魚の模様(人面魚)とか、写真の現像不具合なども人間の顔として認知してしまう傾向があります。メディアはそのような話題性だけで取上げるわけです。似非科学に気をつけることも重要ですが、メディアの流す情報にも充分気をつける必要がありそうです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする