楽天イーグルス創設時のGMだったマーティ・キーナートさんが亡くなりました。
彼は、1974年に太平洋クラブライオンズのフロントとして入団し、営業開発促進室室長として手腕を発揮しました。プロ野球のファンサービスの概念を日本へ持ち込んだ方でもあります。私は当時福岡在住で、太平洋クラブライオンズのファンでした。このチームは、毎年ユニークなユニフォームでファンを楽しませてくれました。背番号ではなく胸番号だったり、ピンクのユニフォームだったり、とにかく派手。成績はいま一つだったけれどとても面白かった。
私の記憶にあるのは、本拠地平和台球場で7回裏の攻撃に入るときに、必ずファンファーレが鳴っていたこと。その曲が、ウィリアムテル序曲のファンファーレでした。この曲を聴くと、当時の懐かしい野球観戦の思い出が蘇ってきます。もしかしたら、これもキーナートさんの仕掛けた事なのかもしれません。(大リーグでは7回裏に「Take me out to the ball game」を歌いますが、日本にはそういう習慣が無かった)
日本のプロ野球に貢献し、楽しませてくれたキーナートさんのご冥福をお祈りします。
ロッシーニ/歌劇「ウィリアム・テル」序曲 Rossini: William Tell, Overture