Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

ポートレート、2

2017-01-20 23:29:38 | 日記

 場面転換して、ここは植物園。

種類別に植えられた花壇や寄せ植え鉢植えなどが並んでいる。

花壇の中に数本の小道がある。舞台の片方は、後方が上り坂などもある丘になっている。

 

 登場人物…花子(主人公)、咲子(主人公の友人)、陽子、照子(花子や咲子と同じゼミの学生)      

 

 第2幕

花子と咲子、陽子と照子が話しながら舞台に登場してくる。

花子「いい香り、ここのお花も綺麗ね。」

咲子「ほんとに、いい写真が撮れてよかったわ。」

前の2人花子と咲子の様子を見て、ひそひそ話をする後方の2人陽子と照子

照子「私皆を探してくるね。」

照子、辺りを見回し人を探す様子で小道から舞台の後方、幕間へと入って行く。

咲子「あれ、あそこにいるの。」

咲子、丘の方を見上げる。

咲子「あそこにいるの林さんみたい。」

咲子、丘の向こうに手を振る。

咲子「あれ?、林さんだと思うけどな。」

咲子、そう言って丘の上に登りながら幕間へ消える。

花子、にこにこして当たりの花の写真を撮っている。

陽子、何か思うところがある様子で花子に近付いて行く。

陽子「花子さん、いい写真は撮れた?」

花子、嬉しそうに陽子と話し始める。

花子「今が花盛りね、よい季節だわ。おかげで綺麗な写真が一杯撮れたわ。陽子さんはどう?」

陽子「まあまあかな。元々写真はそんなに好きじゃないし。」

陽子、苦笑いする。花子と陽子は雑談しながら写真を撮り、ゼミの話等する。

陽子、その内辺りを見回し、傍に誰もいないのを確かめ、決心したように花子に話し始める。

陽子「花子さん、ゼミの事なんだけど、ゼミの男の人達何だか変じゃない?」

花子「変って?」

陽子「例えば林さんなんだけど。」

陽子、花子の顔色を窺うように花子を見る。

花子、きょとんとして

花子「林さん?」

陽子、花子の様子にほっとしたように微笑む。話しても大丈夫と判断した様子。

陽子「あの人、同じゼミの水江さんと付き合ってるんだけど、知ってた?花子さん。」

花子、驚いて

花子「えっ、そうなの」

花子、言ってからほっとした感じ。

花子「知らなかったわ、林さんが、そうなんだ、良かったわね。」

陽子は花子のほっとした様子に、にこにこして言う。

陽子「良くもないのよ。」

陽子、顔は笑顔だが、内心気に入らない感じ。

陽子「あの人私もそうだけど、照子や他にもゼミの女の人に電話して来たり、

飲み会に言った時にしつこく話して来たりするんだけど、花子さんにはそんな事無かった?」

花子、ハッとした感じで

花子「あるわ。」

陽子「どんな事、何時?」

花子、思い出すように考えながら、

花子「先月の飲み会の時よ。私、林さんと並んでたから、その時林さんに変な事言われたの。」

陽子、やっぱりというように花子の話を促す。

陽子「それで、林さんなんて言ったの、花子さんに。」

花子「森はあんな奴だから、森に何でも言わない方がいいよ、って。」

陽子、花子の話を聞いて呆れたようにへぇ~、と言う。

陽子「林さんそんな事言ったの、花子さんに。」

花子、頷く。

花子「行き成りだったから、林さんが何を言いたいのかよく分からなかったけど…」

一寸気落ちした感じの花子の様子に、陽子が微笑みながら話の先を促す。

花子「他にも、君みたいな子が森と付き合っちゃいけないとか。」

陽子、へぇえ~と、益々驚く。呆れて

陽子「森さんと花子さんの間の話なのに、林さんが口を出してくるなんて変ね。」

花子、頷きながら、考え込むように、

花子「そうなんだけど、その前の飲み会の時、私、森さんと並んで座っていて、

森さんに高校の頃に苛めに遭った話をしたのよ。」

花子「森さん何時も優しいから、ついあれこれ話してしまって、その話が、森さんにすると迷惑だったのかもしれない。」

黙って花子の話を聞く陽子。

花子「森さんと林さんは友達みたいだから、林さんが、森さんが困っているのを見かねて、

私に複雑な話、身の上話みたいなことは森さんに言うなと言ったのかもしれないわ。」

陽子、花子から顔を背けて、ちょっと可笑しそうに笑う。

陽子「そんな事無いと思うけどな。」

花子「そうかしら?」

陽子「別に森さんにその話しをしてもいいと思うけど、森さんだってそういう話は聞くのが嫌じゃないと思うし。」

花子「そうかしら。」

陽子「それより、林さんの話は林さんとして、他の男の人達も何となく変じゃない?」

花子「変ねぇ?と言うと、」

陽子「何だか皆、勉強の為にゼミに顔を出しているというより、彼女が欲しくてゼミを取っている感じがしない?」

花子、やや驚くが、うんと頷く。

花子「それは、ある。」

陽子「やっぱり。」

陽子、花子の手を取り、真剣な顔で

陽子「気を付けた方がいいわよ、私と照子は自宅通学だけど、花子さんや咲子さんは下宿でしょ。狙われてるわよ。」

花子、迷惑そうに顔をしかめて、

花子「いやね、困った話だわ。」

陽子、もう1度辺りを見回して、咲子がいない事を確かめると、

陽子「それにね、咲子さんも、何だか変じゃないかって、ゼミの女子の間で噂になっているの。」

花子驚く。

花子「咲子さんが?」

陽子、花子の様子を探るように、花子の目をじーと見ながら聞く。

陽子「変じゃない?」

花子、咲子さんがと言いながら、考え込んで首を振っている。

陽子、花子のそんな様子に微笑みながら、

陽子「最近咲子さんの事で何か変わった事は無かった?」

花子「特に、…そういえば」

花子思いついたように陽子の顔を見詰め、

花子「写真を貰ったの、森さんの。」

陽子、びっくりして言葉を早め、

陽子「写真、森さんの写真って、どんな写真?」

花子「ポートレートっていうか、背景に野原があって、木の前で森さんが笑顔で映っている写真よ。」

陽子顔をしかめ真顔になると考えるように黙る。

花子「結構大きな写真よ、4つ切りだから。」

花子の話に益々驚く陽子。

陽子「あの写真?あの写真、咲子さん、花子さんにあげたの?」

花子少し照れながら、

花子「咲子さんがくれたというか、森さんの笑顔がよく撮れてたから、私が頂戴って言ったんだけど。」

陽子曖昧に微笑む。

花子「いい写真だったのよ、背景の野原の草も綺麗に撮れていたし、木だって、森さんだって自然な笑顔でリラックスして写っていたし、森さん咲子さんの前だとあんなに自然にリラックスできるのかなと思って。」

陽子「咲子さんの前って?」

花子「あの写真咲子さんが撮ったって言ってたから、咲子さん、写真の腕前すごいわね、私びっくりしちゃった。」

陽子、花子の顔を横目で見ながら、真顔で怒った感じになる。

陽子「あの写真、4切りならそうだと思うけど、咲子さんが撮ったんじゃないと思う。」

花子、意外な顔で、陽子の話がよく分からない様子。

陽子「私、夏の合宿であの写真を撮るところを見てたけど、その時、咲子さんもカメラを持って近くにいたけど、

うろうろしていて、あの写真は、彼女、撮ってなかったわよ。」

花子「…」

陽子「あの写真、森さんが自分で撮った物だと思うわ。三脚があったもの。」

陽子「自分で自分を撮ったから、自然に気楽に撮れたんじゃないかな。」

花子不思議そうに陽子を見る。

花子「咲子さんたら、如何して自分が撮ったって言ったのかしら?」

考え込む花子。少し置いて、

花子「写真を見せられた時、彼女、初めに、あまりいい写真じゃないから、欲しかったら私に上げようかって言ったの。

それは確かよ。」

花子「それで、その後、私、写真を見せてもらったら、本当に良い写真だったから、半分冗談のつもりで、

頂戴って言ったのよ。そうしたら、じゃあはいって、彼女写真を置いて直ぐに部屋から出て行ったの。」

陽子、ははあんという感じで

陽子「それで、あの写真が花子さんの所に来たんだ。」

陽子合点した後、少し沈んだ感じで迷っている様子。その後話した方がよいと判断する。

陽子「あの写真、現像している時も私2人の傍にいたんだけど、咲子さんが森さんに、どちらかというと森さんは嫌がっていたみたいだけど、咲子さんが結構しつこくして、無理に森さんから貰っていたみたい。」

花子、陽子の意外な話に、呆然とした感じ。

花子「じゃあ、咲子さん、何で私にあの写真を見せて、しかも上げようかといって、本とにくれたりしたのかしら?変ね。」

花子が不思議がる様子を陽子はやや微笑んで眺めていたが、丘の上から咲子が戻ってくる様子に、慌てて、

陽子「何でそんな事をしたか、咲子さんにも聞いてみた方がいいわよ。

それとね、あの写真、他にも持ってる人いるみたい。サイズは違うけど。」

咲子丘の上に姿を現し、にこやかな笑顔で元気よく2人の下に帰ってくる。

咲子「林さん、呼んだのにこっちに来ないって言うから、向こうに置いてきちゃった。」

咲子の屈託のない様子に、花子と陽子が声を立てて笑う。

そこへ幕間に消えた照子が、消えたと同じ所から出てくる。

照子「皆向こうで一服するって、私達も行って向こうでお茶でも飲まない?」

一同そうねと同意する。

思い思いのお喋りをして舞台後方へ歩き出すが、陽子と照子が、先に歩く花子と咲子の2人から離れ、

歩きながら2人くっ付いて話し始める。

照子「如何だった?花子さん何かあるって?」

陽子「うん、もう少し2人と離れてからね。」

照子と陽子が舞台に残り、花子と咲子は照子が出てきた幕間に消える。

陽子「やっぱり咲子さんもおかしいよ。」

照子「えー。」

ひそひそ話す2人、

照子「そうなんだ、皆に言っておかなくちゃ。」

 

暗転。

 


ポートレート

2017-01-20 19:07:06 | 日記

 それでは2作目の戯曲「ポートレート」に入ります。

上手くできるでしょうか、心配です。

                              

 登場人物…花子(主役:女子大生)、咲子(花子の友人:女子大生)

 ポートレートの写真(4切りサイズ縦長:野原で木を背景に若い男性が写っている物)、

 座り机、本棚、コタツなどとあとは部屋にある小道具数点。箒、塵取り、ゴミ箱など。

部屋の入口はドア、畳六畳の下宿の部屋、押し入れの襖、窓、ポートレートを張るスペースのある壁。

 

第1幕

 ここは花子の下宿の部屋。花子は客席に向いて机に座り勉強している。そこへドアをノックして咲子が入って来る。

トントン

花子「はい、どうぞ。」

舞台奥のドアが開いて咲子が顔を出す。

咲子「忙しかった?」

花子「全然、早めにリポートの下書きをしていたところよ。」

花子、机に向かい顔を上げずに答える。

咲子「そう、よかった。」

咲子、言って、手に写真を持って入って来る。裏返して手に持ち花子から隠している。

咲子、何だかニコニコしている。

咲子「うふふふふ。」

花子、机から顔を上げて咲子を見る。

花子「咲子さん、何だか嬉しそうね。」

咲子、浮かれたように軽くふわふわ部屋を飛び回って見せる。隠していてまだ花子に写真は見せない。

咲子「うふふ、一寸ね。」

花子、怪訝な顔をして咲子を見る。

花子「如何したの?」

咲子、はにかんだ様に嬉しそうにためらっている。

部屋で2人で笑顔で見詰めあっている。意を決したように笑顔の咲子が言う。

咲子「夏の合宿良かったよ。」

咲子、花子さんも来ればよかったのにと夏の合宿の思い出話を適当に話す。

咲子「そしてほら、」

ここで咲子は初めて後ろに隠していたポートレートを見せる。

花子、写真に写っている男性を見て驚く。

花子「あれ、これって、先輩の森さん。」

写真には木を背景に若い男性が写っている。花子と咲子のゼミの先輩の森さんである。

咲子、満面笑みで言う。

咲子「うふふ、いいでしょう。」

咲子、合宿で私が撮ったといい、その時の様子を楽し気にゲスチャーで花子に示す。

花子、目を細めて咲子の話に聞き入り、笑顔で興味なさそうによかったねという。また机に向かい書き物を始める。

咲子、花子の反応が気に入らない様子。

咲子「花子さんも来ればよかったのに。森さん花子さんが来なかったから寂しがってたよ。

花ちゃんは如何したの?って私に聞くから、さあって答えて置いたわ。そんな事私に聞いたって分からないのに。」

話の途中から不機嫌になる咲子。

花子、苦笑いしながら、内心は嬉しい。

花子「そう、じゃあ今度の合宿には行くようにするわね。」

花子、機嫌よく笑顔で答える。

花子、思いついたように咲子の方に手を広げる。

花子「ねえ、その写真見せてもらっていい?」

咲子、少し表情が陰る。

咲子「いいけど、あまりよく撮れてないのよこの写真。」

咲子、言いながらほいという感じで写真を花子に手渡す。

咲子「欲しかったらあげるわ、その写真。」

花子、何だか怒ったような咲子の言い様を不審に思いながら、写真を受け取り眺めてみる花子。

写真を鑑賞しながら花子が言う

花子「いい写真じゃないの。森さんが自然な感じで撮れてるし、ピントも綺麗に合っているし、

背景の野原も草の感じも素敵だわ。」

写真の森の笑顔に見とれる花子。

花子、冗談の様に咲子に言う

花子「ねえ、本当にこの写真私貰ってもいいかな?」

咲子はやったという感じで、にこにこしてうんと快諾する。そして、素早くじゃあねと言って花子の部屋からるんるんと退出する。

咲子が部屋から去った後、もう1度しげしげと写真に見入り森を観察する花子。

うふふと微笑む。

花子「森さんか、優しいのよね。」

嬉しそうに合宿ねぇと呟く。

 

 

 

 

 


大学受験の思い出

2017-01-20 11:28:42 | 日記

 私の場合、やはりあまり確りしてい無かったのでしょうね、受験する大学を決めかねていました。

ここに行きたいという志望校が無かったので、自身の偏差値で行けそうな大学を探していました。

そうすると、膨大に受験校があり、その中から授業料の安い所を選ぼうと、公立大学を探すと、

今度はそう数は多くないのですが、受験科目、場所、学部など、希望に沿うような所がやはり絞り込めません。

 当然自宅から通える近い大学は受験します。

受かりそうな偏差値で学部を決めます。日程の関係で受ける先も絞り込まれてきます。

こんな感じである程度は此処の大学と決めたものの、私が選んだのは2校ほどでした。

 ここで、私がしんねりもんねり受験校を選ぶ姿を見ていた父が、大学の偏差値別の受験案内を私から取り上げ、

私の偏差値を聞くと、何やらせかせかと検討し始めました。

その後、5日ほどして、父が上げたのが4カ所ほどの大学でした。

長くなるのでここで端折ります。

 幸いというか、受けた中で1校だけ合格しました。父チョイスの大学でした。

今から思うと歴史の深い学校で、受験した中でも1、2の難関校でした(私にすると)

 ここで受験が終わって私が思うよう。

私の受験校選びの苦労は何だったのだろう、結局父が選んだ学校に来てしまった。

私だけだったらこの大学を選んだり、受験したりしなかっただろうと思うと、今頃は浪人していたなと、

当時はやはり父だ!と感動していたものです。