Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

ちょっと一休み

2017-01-26 17:10:35 | 日記

 ちょっと一休みして写真を載せてみました。

今週は雪が酷かったですね。

その酷い日に仕事で外出して来ました。

雪景色を撮るだけならわざわざ外出する事はしません。

何故なら寒いからです。私は寒いの嫌いなのです。

折角出てきたからとパチリぱちりと気の向くままに写真を撮って来ました。

 写真の旗は、風の強さを見るための物なのか、雪の深さを見るための物なのか、

そんな事を考えてしまいました。

 そこへ、向かい側のホームに回送中のふるさときゃらの電車が入って来たのでパチリ。右の男性は全然見ず知らずの人。ごめんなさいアップに巻き込んでしまいました。                                  

 どういう訳か息子に似ています。(後姿が)

ご存知の方は間違えないでくださいね。他人の空似です。(後姿だけ)

 これはラッセル車、車窓から撮りました。

この雪では大活躍だった事でしょう。おかげで電車は平常運転していました。

これも車窓から、

スタジアムというか、何処でしょうか?不明です。

 

 にんにん(にこにこ)と、丁度止まっていた電車を撮影しました。

海方向のローカル線を走っている車両です。

連峰、合掌造り、定置網の鰤と郷土色満載の車両です。発車を待っているので乗客が見えます。

インフルエンザも流行っているようですね。引きたくない物です。

車両にこびりついた雪が酷寒を物語っているような硬質感です。


交際(ミルと初子の場合)、10

2017-01-26 11:00:18 | 日記

 物の10分も経っただろうか、初子の家の近所のおじさんが玄関口で声をかけた。

「今晩は、誰かおられませんか?」

はいと言って初子が玄関に立って行くと、見慣れた近所のおじさんである。

彼女はにこやかに微笑んで、何でしょうか?と応対する。

彼の方は、おずおずとした感じで、何だか抑えたような素振りで下から彼女の顔を見上げるような、

言葉を発することが出来ないのかやや口ごもった感じで、彼女の顔を窺う様な眼差しであった。

 彼女が何時もの様に何でしょうかと再び聞くと、

近所のおじさんは、もうかなり彼女より年上で、彼の子供はもう中学に上がろうというような年代であったが、

妙に青年然としたような顔付になると、

「お父さん、何かあったかね?」

と彼女に尋ねる。

 父が?特に何もと彼女が訝りながらにこやかに彼に返事を返すと、

娘さんの方は大丈夫だねぇ。などと言う。

 彼女が怪訝に思っていると、彼はやはり身をかがめたような感じで、

もごもごと口の中の言葉を言い出せないでいる。

父が如何かしたんでしょうか?

何だか心配になって、笑顔を引っ込めて真顔になり彼に問いかけてみる彼女だった。

 それでも彼はやはり妙に寡黙で、やや屈み込んだ様な姿勢のままいやいやをするように体を左右に振っていたが、

お家の奥から、如何したのという初子の母の声が聞こえてくると、

さっと意を決したように初子の顔を見ると、

「お父さん、変だから。」

変だから、医者に見せた方がいいよ。とだけ小声で手早く言うと、

そそくさと玄関の戸口から外へと出て行ってしまった。戸を閉めるのも忘れたらしい。

夜間の事で引かれていた戸口のカーテンが、彼が消えた場所で揺れている。

 「那須さん何だって?」

最初の声が奥に届いたのだろう、誰が来たのかを察した母が彼女に聞いた。

 さぁ、と初子。

何でも、お父さんがおかしいから、お医者様に見せた方がいいって。と初子。

当然母はえっと驚く。

 初子は母にそう言って、外にいるかもしれない父の様子を見ようかと、

玄関の戸もそのままだからと玄関口に降りた。

 母はお前何処かへ行くのかと初子に聞くので、彼女は、

那須さんが戸を閉めて行かなかったみたい、カーテンが揺れているから戸を閉めに行くのよ。

外の様子も気になるから覗いてみるわと答えた。

 母はお母さんが閉めに行くからお前は家に入りなさい、と玄関口に降り立つ。

彼女と母が入れ替わって、初子が見守る中、母は入口の方へと進んで行った。

そして彼女は戸口の前で止まらずにそのまま表に出て行くと戸を閉めた。

家の中に1人残った初子は、お母さんお父さんの様子を見に外へ出たのねと了解した。

母はやはり父の事が心配なのだ。

それでは私は家で留守番した方がいいなと彼女は判断する。

 一体父は如何したというのだろう?さっき迄は何ともない様子だったのに、

彼女はほんの10分ほど前の父の様子を思い浮かべてみる。

『全然変じゃなかったけどな。』