神が宿るところ

古社寺、磐座、不思議・パワースポット、古代史など極私的な興味の対象を見に行く

涌石山 大日院 佛性寺

2020-01-04 23:09:38 | 寺院
涌石山 大日院 佛性寺(ようせきさん だいにちいん ぶっしょうじ)。
場所:茨城県水戸市栗崎町1984。国道51号線「栗崎」交差点から南西に約550m進み、五差路のところを右折(北西へ)、約200m進んだ正面。駐車場有り。
寺伝によれば、天長年間(824~834年)に円仁(第3代天台座主、慈覚大師)が開山したのが始まり。淳和天皇の勅願所であったとされ、往時はかなりの巨刹であったらしい。江戸時代には、天台宗の水戸十ヶ寺の1つとされていたという。現在も天台宗の寺院だが、本尊は大日如来で、(真言宗なら普通だが)比較的珍しいのではないだろうか。本堂も茨城県内で唯一という八角堂で、禅宗様式を取り込んだ室町時代後期の特色がみられるという(国指定重要文化財)。現存の本堂は、堂内の墨書から天正13年(1585年)に建立され、何回か修復されてきたことがわかるが、平成23年の東日本大震災で大きく被災し、平成26年に解体修理が行われた。このとき、銅板葺の屋根が創建当時の萱葺に復元されたほか、元禄時代の修理の際に扉の位置を南面から東面に変更していたことが判明したため、扉を南面へ復旧したという。山門前の石像の仁王像も味があり、なかなか見どころがある寺院と思った。


水戸市のHPから(佛性寺本堂(附旧露盤1個))


写真1:「佛性寺」山門、寺号標。石造の仁王(金剛力士)像がユニーク(元禄7年(1694年)製)。


写真2:本堂。全国的に珍しい「八角円堂」という形。


写真3:イチョウの古木(水戸市保存樹)奥は回向堂
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