「日本坂峠」を静岡市駿河区小坂(おさか)側に下りてきても、やはり日本武尊に縁のある史跡がある。
雲梯山 瑞應禅寺(うんていさん ずいおうぜんじ)。本尊:地蔵菩薩。
場所:静岡市駿河区小坂1076。「JA静岡市 小坂支店」の南西約300m。駐車場有り。
寺伝によれば、開基は日本武尊。仏教公伝が538年とされるのに、日本武尊(伝72~113年)が開山とは不思議な話だが、次のような伝承による。即ち、日本武尊東征の際、当地から熊野権現の導きにより佐渡山(さわたりやま)に向かおうとすると、黄金の龍のような瑞雲が湧き上がり、山上に向かってたなびいた。そのため、当地に館を建て、雲梯館または金龍殿と称した。後に、その館の跡に、行基菩薩が聖武天皇の命により、天平2年(730年)「雲梯山 金龍寺」を創建した、とされることによる。その後の消長は不明であるが、戦国時代、駿河今川家の庇護を受け、現・山梨県甲州市にある「塩山 向嶽寺」を大本山とする臨済宗向嶽寺派の寺院となったらしい。
「瑞應寺」から小坂のメイン道路に戻ると、その角にある塩沢さんのお宅の庭には、「御所の石」があるという。「御所の石」は、別名「日本武尊の腰掛石」ともいい、この石に日本武尊が腰を掛けて休んだという。個人宅なので、見学は遠慮した。
御所の前(ごしょのまえ)。
場所:静岡市駿河区小坂1322-1付近。「JA静岡市 小坂支店」の西約200m。駐車場なし。うっかりすると見落として通り過ぎてしまいそうだが、「史跡 御所の前」と刻された石碑が立っている(写真3)。この辺りが、日本武尊の館のあった所だという(「御所の石」も、元々はこの辺りにあったらしい。)。
写真1:「瑞応寺」山門
写真2:本堂
写真3:「御所の前」の石碑
雲梯山 瑞應禅寺(うんていさん ずいおうぜんじ)。本尊:地蔵菩薩。
場所:静岡市駿河区小坂1076。「JA静岡市 小坂支店」の南西約300m。駐車場有り。
寺伝によれば、開基は日本武尊。仏教公伝が538年とされるのに、日本武尊(伝72~113年)が開山とは不思議な話だが、次のような伝承による。即ち、日本武尊東征の際、当地から熊野権現の導きにより佐渡山(さわたりやま)に向かおうとすると、黄金の龍のような瑞雲が湧き上がり、山上に向かってたなびいた。そのため、当地に館を建て、雲梯館または金龍殿と称した。後に、その館の跡に、行基菩薩が聖武天皇の命により、天平2年(730年)「雲梯山 金龍寺」を創建した、とされることによる。その後の消長は不明であるが、戦国時代、駿河今川家の庇護を受け、現・山梨県甲州市にある「塩山 向嶽寺」を大本山とする臨済宗向嶽寺派の寺院となったらしい。
「瑞應寺」から小坂のメイン道路に戻ると、その角にある塩沢さんのお宅の庭には、「御所の石」があるという。「御所の石」は、別名「日本武尊の腰掛石」ともいい、この石に日本武尊が腰を掛けて休んだという。個人宅なので、見学は遠慮した。
御所の前(ごしょのまえ)。
場所:静岡市駿河区小坂1322-1付近。「JA静岡市 小坂支店」の西約200m。駐車場なし。うっかりすると見落として通り過ぎてしまいそうだが、「史跡 御所の前」と刻された石碑が立っている(写真3)。この辺りが、日本武尊の館のあった所だという(「御所の石」も、元々はこの辺りにあったらしい。)。
写真1:「瑞応寺」山門
写真2:本堂
写真3:「御所の前」の石碑