チョコレートがなければならない。
目が覚めても目が覚めないので、チョコレートが必要になった。
手元に置いておく理想的なチョコレートはどんなチョコレートなのだろうか? どんな形状の、どんな包装の、どんな味の、どんな値段の、と悩みながら色々なチョコレートを試しているのだ。多分、正解はないのだろう。チョコレートの正解はない、と思う。けれども、正解がないからこそ、あるいはそんなことはまるで関係がなく、私はチョコレートのことについて考えなければならない。私は、そうすることが好きだからだ。
「そんな仕方のない考えはいいから」と言われる度に、私は自分を否定されたようで悲しくなる。
さて、どんなチョコレートがいいのだろうか。
日記を書く時にも、チョコレートはなくてはならない存在だ。
*
私は甘ったるいチョコレートの日記を書いて、早速消してしまう。
「またつまらないものを消してしまった」
つまらないから、消してしまったのだ。
これでもう誰の目に触れることもできなくなってしまった。
そう思うと少し惜しいように気持ちになるけれど、それこそが私の望みだった。
目が覚めても目が覚めないので、チョコレートが必要になった。
手元に置いておく理想的なチョコレートはどんなチョコレートなのだろうか? どんな形状の、どんな包装の、どんな味の、どんな値段の、と悩みながら色々なチョコレートを試しているのだ。多分、正解はないのだろう。チョコレートの正解はない、と思う。けれども、正解がないからこそ、あるいはそんなことはまるで関係がなく、私はチョコレートのことについて考えなければならない。私は、そうすることが好きだからだ。
「そんな仕方のない考えはいいから」と言われる度に、私は自分を否定されたようで悲しくなる。
さて、どんなチョコレートがいいのだろうか。
日記を書く時にも、チョコレートはなくてはならない存在だ。
*
私は甘ったるいチョコレートの日記を書いて、早速消してしまう。
「またつまらないものを消してしまった」
つまらないから、消してしまったのだ。
これでもう誰の目に触れることもできなくなってしまった。
そう思うと少し惜しいように気持ちになるけれど、それこそが私の望みだった。