眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

ポスト・モダン(アクロスティック)

2018-09-03 00:17:15 | アクロスティック・ライフ
その辺の道で売られている
高スペックを謳っても
カビの生えたロボットは売れない
仕事帰りのサラリーマンが
コインを投げて去っていく月曜日

「そこかしこ」



絵に描いた虎は
虎よりも虎だ
視線を逸らさず
食いもせず
去ることもない

「江戸仕草」



ほっつき歩いている内に
逮捕されてしまった
ルールはちゃんと守りたまえ
ノーモアほっつき歩き
冷やし中華は何度でも始められる
辛子は反省の意を込めて
陸の果てまで使い切ること

「ほたるのひかり」



しっとりと更けていく蚊取り線香の夜
ヨルゲンセンがどこからともなくクロスを入れた
鰻が吸い着くような絶妙トラップに
わき上がるスタジアムの大観衆
渦を巻いたシュートはポストを直撃した
まくり上げたユニフォームの下から
蓮根をモチーフにしたタトゥーがのぞく

「昭和生まれ」

コメント
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