眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

伸びた男

2018-11-27 01:10:45 | 気ままなキーボード
お湯を注いで
カップに被せた蓋は
現実の世界を閉じた

テーブルに顔を伏せて
男は眠ってしまった
3分間はとてもじゃないが
10秒だって
男は持ちこたえられなかった
膨らんでいくヌードルの前で
穏やかな寝息を立てながら

それはまだ誰のものでもない
口をつけることはなかったけれど
きっと深い絆で結ばれている
男はとてもしあわせそうな顔をして
夢の中にいる

カップヌードル
次の世界で 
きっと逢いましょう
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