眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

特命キャベツ

2019-11-24 10:40:00 | ナノライト
ハーフカットのキャベツを手にすると
片手ではとても持ち切れなかった
丸ごと買うなら一人では不可能だ

ありがたく両手で抱え
頭上に高く持ち上げた帰り道は
とても無防備な形になった

下校途中の小学生が顔に落書きを
通りすがりのレスラーがローキックを
黒衣の刺客がボディを連打していく

不条理な攻撃にさらされながら
僕はキャベツを落とさなかった

このキャベツは
山田さんちのキャベツだから
コメント
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